「食べる順番ダイエット」といって、
食物繊維から順に食べると血糖値が上がらず、インスリンが出ないので体重が減る
という原理を主張するダイエット法が出ています。
この原理は、10年ほど前に出た、「低インスリンダイエット」と同じものですが、
低インスリンダイエットは、(浜の真砂ほどもある)とんでもダイエットの中では、
比較的早く廃れました。
その理由は、
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2013年2月23日 土曜日
タグ: とんでもダイエット, インスリン同化作用, 低インスリン, 物質の出入り, 糖の吸収, 食べる順番ダイエット, 食物繊維
この記事の分類:学習、法則・論理
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このブログのある記事は、論拠が不十分だ、
という意見を、ある運動愛好家のSNSでもらったので、
私のほうからも意見を述べました。
書いているうちに、
私が原理としているカロリー制限食が置かれている危うい立場と、
それを克服する方法
が分かってきたので、今回の記事にします。
―――――(以下、SNSでの私の意見)―――――
○○○○さん、
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2013年1月27日 日曜日
タグ: SNS, ない論文・ある論文, カロリー制限食, 宗教改革, 悪魔の証明, 臨床試験登録, 遅い時刻
この記事の分類:学習、法則・論理
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食べた後に、基礎代謝(じっとしていても消費するカロリー)が増える現象があり、
「食事誘発性熱産生」(「特異動的作用」という言葉も同じ意味です)
と呼ばれています。
この現象があるために、
同じカロリーでも、3食抜かずに食べたほうが、消費カロリーが増えて体重が減る
といわれるのですが、果たしてその効果はどれだけあるのでしょう? 続きを読む…»
2012年12月31日 月曜日
タグ: コンピュータ, 因果関係, 特異動的作用, 生活リズム, 相関関係, 銀の弾丸, 食事誘発性熱産生
この記事の分類:カロリーの吸収~消費
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先日、
「のどがおかしい」
という40代女性の患者さんがいました。
ん? 咽頭炎(のどの炎症)の疑いで耳鼻いんこう科へ紹介か、
などと思いながら、さらに聞くと、
「このところ、魚の骨が のど に刺さるようになった。
今までそんなことはなかった、私の のど はどうなってしまったのか」
と言うのです。
これは、耳鼻いんこう科じゃなくて眼科の紹介だ、と判断したのですが、
その理由は … 分かりますよね?
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2012年11月28日 水曜日
タグ: 30品目, 厚生労働省, 魚の骨
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この1年くらいの間に、ご飯や麺類などの炭水化物を減らしている、
という生活習慣病の患者さんによく会います。
その動きについて、先日、肥満学会での発表の際に、
肥満~生活習慣病の治療や指導に携わる各種の専門家と話し合う機会がありました。
医師の間では、生活習慣病を治すために炭水化物(=糖質)を減らすという
「糖質制限食」が興味の対象になっていて、患者さんたちと歩調が合っていたようです。
その理由は、医師が栄養や食事については、真の専門家ではなく、
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2012年10月30日 火曜日
タグ: 保健師, 保健指導, 医師, 学会発表, 管理栄養士, 糖質制限食
この記事の分類:蛋白質もブドウ糖の原料
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今行われている
高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病の食事療法には、
いろいろなストレスが付いてきます。
お腹が空くこと、
暴飲暴食や間食ができないこと
カロリー計算で手間が掛かること
体重測定や検査で、思ったほど体重が減らず、検査値が改善していないこと
によるストレスだけでなく、前回の記事で述べた、
食事や体重を減らすことそのものへの恐怖
も食事療法を敬遠する障壁になっています。
(これらのストレスの解決法は、それぞれのリンク先に述べてあります)
これを乗り越えてもらうために、
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2012年9月24日 月曜日
タグ: ストレス, 保健師, 保健指導, 医師, 容易に実行, 楽な方法, 管理栄養士, 費用と効果
この記事の分類:学習、法則・論理
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体重が減らない原因は、誤った知識で十分にカロリーが減らせていないからです。
その誤った知識の背景には、食事を減らすことや体重が減ることへの恐怖があります。
今回は、その恐怖から自由になり、体重を思いどおりに減らせることを目指して、
誤った知識(1~7)を、それが生じて来た恐怖の種類(1~3)に分けて述べます。
恐怖1.食事を減らすと起こる(現実にはない)弊害を恐れる
食事から摂る栄養・カロリーを減らすと体に害がある、
と思うと、おっかなびっくりになり、十分に食事の量・カロリーを減らせなくなります。
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2012年8月30日 木曜日
タグ: 不安, 体重が減らない原因, 恐怖
この記事の分類:学習、法則・論理
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前回は、
脂肪の合成速度を増減させるしくみを研究しても、肥満を減らすのに役立たない、
それは、エネルギー保存の法則で考えると分かる、
という話をしました。
今回も、エネルギー保存の法則を使って、今まで曖昧だったことをくっきりさせ、
ダイエットの成功に役立つ話を2つします。
エネルギー保存の法則について考えるときには、
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2012年7月31日 火曜日
タグ: エネルギー保存, ダイエット, 呼吸商, 有酸素運動, 物質の出入り, 蛋白質
この記事の分類:減らすべきカロリー量
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このブログでは、
夜間でも、食べた栄養の吸収率が高まることはない
夜間でも、人間は多くのエネルギーを消費している
従って、夜遅くに(同じものを)食べたからといって、
それで体重が増えることはないから、ダイエットをあきらめる必要はない
ことを述べてきました。しかし、
夜遅い時刻に食べると(同じものを早い時刻に食べるより)体重が増える
その原因は、脂肪合成を促進するBMAL1という物質が夜間に増えるためである
と言っている人たちがいて、ダイエットを挫折しやすくしています。
(夕食を減らすのはつらい、という人が多いからです)
今回は、この主張が誤りであることを論じます。
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2012年6月30日 土曜日
タグ: BMAL1, エネルギー保存, オッカムの剃刀, 低インスリン, 体重が減らない原因, 寝る前の食事, 挫折, 物質の出入り, 研究者, 銀の弾丸
この記事の分類:カロリーの吸収~消費
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…という演題の発表を、糖尿病学会でしてきました。
摂取エネルギー(カロリー)を、
1) BMI法でなく、体脂肪率を使い、
2) 摂るカロリーではなく、今摂っている食事から減らすカロリーを計算して
決めると、従来の食事療法で改善しない患者さんにも糖尿病が治るチャンスがある、
という内容です。
この方法は、糖尿病の患者さんだけでなく、
いわゆる隠れ肥満やポッコリお腹の人、
カロリー計算を真面目に実行しても効果がない人の状況も
確実に改善させ、体重を減らします。
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2012年5月28日 月曜日
タグ: 太りやすい体質, 学会, 学会発表, 糖尿病, 隠れ肥満, 食事療法
この記事の分類:減らすべきカロリー量
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