食事や飲み物を摂ったあとは体重が増え、運動したあとは体重が減ります。
しかし、この体重変化はほとんどが水分によるもので、
摂取や消費をしたカロリーを体脂肪に換算した重量は、
その1/10程度にしかなりません。
しかも、体重とカロリーの比率は一定ではないので、
同じだけ体重が増減しても、カロリーの摂取量や消費量は異なります。
たとえば、水分(日本茶、紅茶、コーヒーなどで、砂糖・ミルクなし)を摂ると、
摂った分の重量だけ体重が増えますが、
カロリーの出入りは0なので体脂肪が増えることはありません。
これは極端な話として出したのではなく、
このことを理解していないために、水分を取らずに大汗をかくような運動して、
血液が脳の血管の中で固まり脳卒中になった人が実際にいたからです。
最近は、熱中症の予防のためにも、
- 運動時や気温が高い時には、のどが渇いていなくても水分をしっかり取る、
という知識が行き渡ってきました。
水分のカロリーは0なので体脂肪は増えない、ということをもう一度強調しておきますので、ぜひ実行してください。
運動しても体重が減らない原因の多くは、カロリーを消費したはずだと思って食べたり飲んだりするからです。はあはあ、ふうふうといって、つらかった分に相当するご褒美を摂るのはありがちだと思います。
ふつうは運動の前後に体重を測ったりしませんが、ここはかりに、
30分歩いて体重を測ると0.3kg(300g)減っていたというので、
アイスクリームを150g食べたとします。
このとき、体重は差し引き150g減っています。
しかし、このときの消費したカロリーは(体重75kgの人で)180kcal、
アイスクリームで摂ったカロリーは320kcal、
差し引き140kcalのカロリーが体に入った(脂肪組織20g分が増えた)ことになります。
このように、体重の増減はカロリーに比例しないのに、
それ(減った体重に応じてカロリーが消費されていること)を当てにしていると、
運動(+間食)後には体脂肪が増えてしまいます。
起床時は寝る前より体重が減っています。睡眠中でも基礎代謝の分だけ脂肪組織は減っています(体重70kgの人なら70gくらい)。しかし、減った分のほとんどは不感蒸泄といって、知らぬ間に体から水分が出ていくことによるものです。
この場合は、食事や運動の行動に影響を与えないことが初めから分かっているので体重を測定することに意味はありません。
理論的には、摂取カロリーを1日当たり240kcal(=卵3個分の量の食品)を減らしても、33gしか脂肪組織は減りません。
これは、1~2kgに及ぶ1日のうちでの体重の変動(主に水分による)と比べるとかなり少ない値です。また、0.1kg単位で測れる体重計で測っても、3日に一度しか変化がない(のでつまらない、そして挫折という)ことになります。
ですから、このブログの方法で確実にカロリーを減らしておけば、体重を毎日測る必要はありません。1週間に1度測って、理論的な体重の減り方のグラフと比べていけば十分です。
その間、理論どおり減らなかったときにその原因を探るために、
摂取カロリーや消費カロリーがふだんと違っていたときに記録しておくとよいでしょう。
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