タグ: 数量的検討 の記事

正しい知識を得るためには、その前提として、交絡因子や数量的な錯誤で生じた誤った知識を改めねばならない。そうして知識が深くなると、恐怖や熱狂が遠のき、効果があることを容易に実行できるようになる

生活習慣病の患者さんに食事指導をしていると、
正しい知識を知ってもらうために、
それまで知っていた誤った知識を改めてもらわねばならない場面にしばしば出会います。

例えば、「朝食を減らしてもよい」という正しい知識は、
まず、「朝食を食べないと頭の働きが悪くなる」という誤った知識を改めてもらわないと頭の中に入らないのです。

誤った知識が、なぜ誤ったかという原因(誤りの類型)は、

続きを読む…»

基礎代謝(じっとしていても使われるカロリー)で説明できる常識の誤り・その2は、「運動しないと体重は減らない」 (これは誤り。運動しても体重が減らない原因は、基礎代謝が大きいこと)

前回は、
夕食を減らさなくても、遅く食べてもかまわない、ということが、
消費カロリーの中で基礎代謝の占める割合が高いことで説明できる、

という話をしました。

今回は、
「運動しても体重が減らない」原因も、
基礎代謝が大きいことで説明できる、
という話をしていきます。

続きを読む…»

新たに発見されたしくみが、役に立つと分かるまでに越えなければならない関門・その3 (数量的に十分な効果はあるか?)

問い3:
かりに、いろいろな調査をしても、やはり、夕食を早い時間帯に摂ったほうが体重が少ない、という結果になったとします。(前回の「再現性」という条件は満たしています)

この結果を元にして、生活習慣病の患者さんに、同じカロリーの夕食を早く食べてもらうようにしたら、治る人はいるでしょうか?

答え3:

続きを読む…»

従来言われてきた方法を実行しても効果がない原因(科学というシステムの問題)が分かると、耳慣れないことを聞いても拒絶しなくなる

前回の、不審に思ったことを克服するには、「ゆっくり、謙虚に、繰り返し」が必要の中で、

「このブログには、ダイエットについて多くの人が正しいと信じてきたことと異なることが書いてあるが、それを受けるためには謙虚さが必要」という
ここに書いてあることがすべて真実だと言わんばかりの、
全く謙虚でないことを書きました。

私自身は真実だと信じていることばかりで、読んでくれている人を説得するに足る根拠も必要かつ十分に書いてきました。
それで、分かる人は分かるし、初めから分かろうとさえしない人もいる、
と考えていますし、その辺りを指摘した本が数年前ベストセラーにもなりました。

続きを読む…»