食事療法・ダイエットを始めるためには、費用が少ない、すなわち、容易に実行できることが重要。体重減少や病気の予防といった効果のほうが強調されると、かえって食事療法から遠ざかってしまう

今行われている
高血圧脂質異常症糖尿病など生活習慣病の食事療法には、
いろいろなストレスが付いてきます。

お腹が空くこと、
暴飲暴食間食ができないこと
カロリー計算で手間が掛かること
体重測定や検査で、思ったほど体重が減らず、検査値が改善していないこと

によるストレスだけでなく、前回の記事で述べた、

食事や体重を減らすことそのものへの恐怖

も食事療法を敬遠する障壁になっています。

(これらのストレスの解決法は、それぞれのリンク先に述べてあります)

 

これを乗り越えてもらうために、

放っておくと、動脈が硬化して脳卒中や心臓発作が起こる、
糖尿病で失明する、腎臓がダメになって透析療法が必要になる

などということで「脅して」、
食事療法のストレスがあっても、それを上回る効果があることを示そうとします。

しかしこれは、恐怖に満ちた食事療法から遠ざかりたい患者さんの背中を
病気の危険という別の恐怖で無理やり押しているようなもので、
患者さんは慌てふためくばかりです。

一方、そうならないようにと、

血圧や血糖値などの検査値が改善し、薬が減る、不要になる、
体重が減って、外見がよくなり、動きやすくなる、

といった「実行すると起こる良いこと」も示されます。

ただ、これも効果がないときには、
患者さんを「すかす(だますという意味です)」ことになってしまいます。

ですから、食事療法が実行に値することを患者さんに納得してもらうためには、
その患者さんの個性に合わせてカロリーを減らすようにして、
費用、すなわち、ストレスが少ないことを理解してもらうのが、結局早道です。

効果が大きいことは、実行してその結果を見れば、すぐ明らかになります。

ストレスを少なくするための教材も作ってあるので、
管理栄養士、保健師、糖尿病療養指導士など、
実際に患者さんの生活指導を担当している人たちは活用してください。

また、医療費削減のために生活習慣病の患者さんを減らしたい
地方の公立病院などの先生方(医師)にも見てもらいたいと思います。

コメント / トラックバック4件

  1. taijuuh より:

    有馬るり子 さん

    理論的には、どの食事からでも1日当たり240kcal減らして3か月たつと、3kg減ることになります。
    決して難しくないはずですが、

    >>なかなか痩せません

    というのは、効果が無いことをいろいろやっているからです。

    今心掛けていることを教えてもらえれば、それをしても効果がない理由を示して、
    具体的にどう減らすかを提案できると思います。

  2. 有馬るり子 より:

    体重、56*5から57キロ、ぐらい。!あと3キロは痩せたいのですが、なかなか痩せません!ちなみに身長は159センチです!

    食事療法でいいアドバイスをくださしかしい!

  3. taijuuh より:

    メタ坊さん

    御報告いただき、ありがとうございます。
    メタ坊さんの常識は、今のダイエットの常識でもあるはずですが、
    ご自分の体験で、その常識が不要(または誤り)であることを確認していただいていることになります。

    このブログ中で、特に違和感を持った箇所を教えていただければ、
    後で読む人のために、その部分をより明確に説明するなど、これから書く記事に反映させていきたいと思います。
    お時間のある時にでも、よろしくお願いします。

  4. メタ坊 より:

    こんにちは
    181センチ94キロを少しでも若い頃に近づけたいと思い、7月にここを発見してから
    自分の今までの常識を封印して取り組んでいます。
    2ヶ月半経った現在、体重減少曲線を綺麗になぞりながら減っています。
    ダイエットってこんなに簡単で確実にできる物なんだとびっくりしています。
    自分のスタイルは朝と昼は抜き(どうしても空腹感を感じるときはおにぎりを一つ食べます)22時の遅い晩ごはんを普通に食べるというものです。
    他にタンパク質補充の為にササミか鶏胸肉とビタミン剤を摂ります。
    年明けには目標体重になります。
    ありがとうございました。


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