分類:減らすべきカロリー量 の記事

ダイエットに関係がある計算式・その1は、消費カロリーを求める式。しかし、誤差が大きいので、これをそのまま「必要なカロリー」とすると、体重が減らない原因になる

「人間に必要なカロリー」というキーワードで検索して、
このブログを訪れてくれる人がいます。

ここでは、
「体重はカロリーだ!」(このブログのタイトル)であるとか、
数字(量)が大切だ、などとふだんから書いていますので、
カロリーや体重についての基本的な計算方法を書いておきます。

ただ、「カロリーを減らしても体重が減らない」原因・その2は、理論的な誤り…

で述べたように、数字や理論が、現実を正しく反映・表現していなかったり、
その解釈や適用を誤ったりしたときは、最終的に現実でダイエットの失敗として現れてきます。

最低でも「人間に必要なカロリー」を摂る、と考えていると、
その値が現実と食い違っていた(誤差がある)場合、
「生活習慣病を治すために必要な体重減少」が得られないことがあります。

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ダイエットに関係がある計算式・その2は、摂取カロリーを求める式。しかし、面倒なカロリー計算を続けても、摂るべきカロリー数を誤ると体重が減らない原因になる

前回は消費カロリーの計算式だったので、今回は摂取カロリーの計算です。

摂取カロリーの計算方法は単純ですが、
掛かる手間が少なくないので、それに見合う効果があるか、
という検討が必要です。
手間を掛けても、食事のカロリーそのものが減っていなければ、
体重が減るという効果は望めません。

                  ①                 ②
食品のカロリー = その食品100g当たりのカロリー × 重量 ÷ 100
  (kcal)          (kcal/100g)            (g)   

例として、ごはん(米でなく炊いたご飯)は、

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ダイエットに関係がある計算式・その3は、摂取カロリーや消費カロリーを変えたときの体重減少量を求める式。この式の意味を理解すると、ダイエット・食事療法で、何をするとどうなるかがすべて分かるので重要

消費カロリー - 摂取カロリー = 体重減少

という式があります。

これは、いろいろな意味で重要な式ですが、その1つは、

体重減少が0であれば、消費カロリー = 摂取カロリー

だということです。

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摂取カロリーや消費カロリーを変えたときの体重減少量を求める式の使い方・その2 (消費カロリー - 摂取カロリー = 体重減少 という式は、目標体重になるために今の食事から減らすカロリーを算出する)

体重に変化がないときは、消費カロリー = 摂取カロリー

という式は科学の体系の中では根本的な原理です。

なぜなら、
体の中に摂り込んだカロリー(摂取カロリー)が、
体から出ていくカロリー(消費カロリー)より多いときには、
余ったカロリーが、脂肪などの形で貯蔵されたカロリーになって、
その分必ず体重が増え、

反対に、摂取カロリーが消費カロリーより少ない時には、
体に貯えられていたカロリーが減って、体重が減るからです。

ですから、体重が増えも減りもしないときには、

  摂取カロリー = 消費カロリー、

でなければなりません。

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医師の間でも、目標体重をどう決めるかにはいろいろな意見がある (このブログの方法では、生活習慣病が治る人を増やすために、体形を考えた体脂肪率を使う)

前回、食事療法で生活習慣病が確実に改善しない理由の1つは
目標体重として、BMIから計算した標準体重を使うことだと述べました。

BMI法による標準体重とは、この体重の人が最も死亡率が少なかったという研究を根拠にして作られたもので、

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ダイエットに関係がある計算式・その5は、体脂肪率から、ここまでは減らしてもいい体重の値を求める式。(生活習慣病の患者さんにとっては、ここまでは減らしてみるべき体重)

減らしてよい体重
という検索語で、このブログを訪れてくれた人がいました。

今回は、これをお題にして、最終的に、

体脂肪率から、高血圧、脂質異常症、糖尿病など生活習慣病の患者さんにとって、
この体重に減るまでは治るチャンスがある体重」をExcelで計算します。

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食事療法の摂取エネルギーを、いわゆる「隠れ肥満」と「太りやすい体質」を考慮して求める方法

…という演題の発表を、糖尿病学会でしてきました。

摂取エネルギー(カロリー)を、
1) BMI法でなく、体脂肪率を使い、
2) 摂るカロリーではなく、今摂っている食事から減らすカロリーを計算して
決めると、従来の食事療法で改善しない患者さんにも糖尿病が治るチャンスがある、

という内容です。

この方法は、糖尿病の患者さんだけでなく、
いわゆる隠れ肥満やポッコリお腹の人、
カロリー計算を真面目に実行しても効果がない人の状況も
確実に改善させ、体重を減らします。
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エネルギー保存の法則で、ダイエットの失敗を防ぐことができる(蛋白質の摂り過ぎや、やみくもな運動はエネルギー量を検討すればできなくなる)

前回は、
脂肪の合成速度を増減させるしくみを研究しても、肥満を減らすのに役立たない、
それは、エネルギー保存の法則で考えると分かる、
という話をしました。 

今回も、エネルギー保存の法則を使って、今まで曖昧だったことをくっきりさせ、
ダイエットの成功に役立つ話を2つします。 

エネルギー保存の法則について考えるときには、
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「摂るカロリー」でなく、今の食事から「減らすカロリー」を考えると、暴飲暴食や間食ができるし、太りやすい体質の人でも確実に体重が減る

前回は、

  • 今までの一定の食事の量から、減らさなければならないカロリーを引いた、食事の量を食べていく

ことにより、面倒なカロリー計算をしなくても、確実にカロリーが減らせることが分かりました。

さらに、「減らしやすい食事」からに限定してカロリー=量を減らすことによって、もっと手間を減らすことができます。(つらくない、に加えてです) 

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「カロリーを減らしても体重が減らない」原因・その2は、理論的な誤りで実際にはカロリーが減っていないこと (理論が現実を正しく反映していなければ、現実の失敗として現われる)

「カロリーを減らしても体重が減らない」原因は、
前回の3つの他に、これから述べる3つがあります。

今回の3つも、
減らしたつもりが現実には減っていない、
というところは前回と共通しています。

ただ今回は、
理論(現実の捉え方)が、現実をうまく反映していない
ことが原因でカロリーが減っていない場合を挙げます。

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