「体重を決めるのは、運動や食事のカロリーだ」

と聞いても、

・ 食事を摂る時刻や回数(夜遅く摂ると太る、食事を抜くと太る)
・ カロリーを摂る食品の種類
(魚や豆腐などのタンパク質から摂るカロリーでは太らない)

のほうが大切なのでは? と思う人がいるでしょう。しかし、
食事の時刻や「栄養のバランス」に気をつけていても、
翌年の健康診断では体重に変化がない患者さんばかりです。

これを見れば、
カロリーを減らさなければ、体重は減らない
ことが分かります。

では、カロリーを減らすために

・ 運動を続けている
・ 食事のカロリー計算をしている

のにあまり体重が減らない患者さんが多いのはなぜでしょうか? それは、
運動で消費するカロリーが元々多くないことや
計算した消費カロリーの誤差
実際にはカロリーがほとんど減っていないことが原因です。

確実にカロリーを減らすようにすると、
減らしたカロリーに応じて体重は減っていきます

高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病(メタボリック・シンドローム)の患者さんは、知識を正しく学習したうえで体重を減らすと、
病気が治って服薬やインスリン注射がやめられるチャンスがあります

「体重方程式」は、カロリー制限で減らすべきカロリーと、それによって体重がどう減るかを示すので、ダイエットを容易にする

テレビ東京系列の「主治医が見つかる診療所」という番組で、
このブログ・サイトの「体重方程式」が紹介されます。

(東京・大阪では、2014年1月6日(月)19:54 ~ 21:54に放送されますが、
地方によっては、何週間か遅れて放送されるかもしれません)

当日のテーマは「糖質制限・カロリー制限 徹底比較SP」で、そのうちの

  カロリー制限は、このサイトの「今の食事から減らすカロリー」を使うと実行が容易

という内容が放送されます。

このサイトの方法だと、カロリー制限が糖質制限よりも容易に実行できることが
番組中で明らかになるとよいのですが、 続きを読む…»

ダイエット・食事療法についての誤った知識を正すために、患者さん、読者、世の中全体に対して、新たな「知識の出会いによる衝撃」を仕掛ける方法がある

このブログ・サイトで紹介しているダイエット法は、
実行が極めて簡単で、効果が確実です。
にもかかわらず、なぜそう都合よくいくのか、という説明が理解しにくい
という人が少なくありません。

それは、理論が少し複雑であることに加えて、 続きを読む…»

ダイエットは選択と集中。費用が少なく効果が確実なことを選んで実行すれば、成功する。

選択と集中という言葉は、会社の利益を大きくするために、
競争力が大きい事業を選択し、それに集中して、他はよその会社に譲渡する(売る)、
のような使われ方をします。

ダイエット・食事療法も、少ない費用で(つらくない方法で)大きな効果を出すためには、
選択と集中が必要です。 続きを読む…»

フィードバックについての知識を使うと、ダイエットの挫折が避けられ、体重変化が予測できるので、体重のコントロールが容易になる

ダイエットや食事療法を行う一番の目的は、
自分の思い通りに体重をコントロールすることでしょう。
(それだけでなく、筋肉量・除脂肪体重を減らさないことが大事だという人は、
 このブログにある別の記事を読んでもらうとよいのですが、
 筋肉量を増やしたい人には役立つ記事がありませんので、
 ほかのサイトを当たってください)

コントロール、すなわち、制御がどうすればできるかについては、
古くから制御論という学問で調べられています。

今回の記事では、その中からフィードバックという考え方を紹介して、
ダイエットへの応用を考えます。
…… 続きを読む…»

糖尿病を治すためには、インスリン抵抗性に注目して、摂取カロリーを減らせばよい。インスリン分泌不全を気にして食後血糖を上げないようにしても糖尿病は治らない

私が監修した糖尿病を食事で治すための本

  「糖尿病を治す3つの法則」福士斉、主婦の友社、価格1,365円

が発売されました。(2013年8月。全国の書店、ウェブ書店:アマゾンセブンネット等で注文・購入してください)

著者の福士さんとは、ある健康雑誌の取材で、
他ならぬこのブログのコメント欄から取材を申し込まれたのがご縁です。
その記事が好評だったので、
福士さんが記事の内容をさらに詳しく述べた本が出版されることになり、
私が監修させてもらいました。

本のテーマは、

  食べたり飲んだりするのが大好きな福士さんの糖尿病が、
  今の常識や現行の食事療法・食事指導で治らなかったが、
  このブログでも紹介している私の理論に基づいて食べ方を変えると治った

というものです。そして、その理論を一言でいうと、 続きを読む…»

「損失回避性」の概念は、ダイエット法が世に入れられるために実行が容易なことが不可欠だと教えるが、実行が容易なことを説明すると理解が容易ではなくなることが困る

糖質制限や食べる順番ダイエットなどのとんでもダイエットには、共通点があります。
それは、実行するのが簡単、すなわち、費用が少ない、と思われていることです。

(実際には、糖質制限を長期間続けられる人が少ないように、
 糖質(炭水化物)を減らすには苦痛、すなわち、費用が伴いますし、
 食べる順番ダイエットは、ほとんどの人に効果がありません)

このように、

  効果(利益)の大きさよりも費用(損失)の少なさの方を高く評価する

傾向が人間にはあり、心理学や経済学の分野では、

  「損失回避性」

と呼んで研究の対象にしています。

続きを読む…»

食事療法の費用対効果は、細分化された費用と効果の連鎖として調べると、実行に値するかどうかが分かる

費用をかけたからと言って、それに比例して効果が出るわけではありません。
このことは、効果逓減(または、収穫逓減)の法則としてよく知られています。
例としては、

  肥料の投入を増やしていくと、初めのうちは作物の収穫量が増えていくが、
  そのうち、肥料を増やしても、それほど収穫は増えなくなり、
  いずれ、肥料をどれだけ増やしても収穫は一定以上増えなくなる、

といったことが挙げられます。
一方、 続きを読む…»

従来型のカロリー計算は、面倒で挫折の原因になるので行ってはならない(減らしやすい食事から一括して大きく大まかに減らすのが良い)

カロリー計算の手間が掛かりすぎるので、食事療法の導入・維持ができない

前回、正当なカロリー制限を原理にした食事療法が、
「糖質制限食」というとんでもダイエットに実績でかなわないのは、
カロリー計算の手間が掛かりすぎることが大きな原因だと述べました。

それを解決する方法はこのブログで何度か述べていますが、
「こんな大まか(大雑把)なやり方でいいの?」
という不安で、実行に取り掛かれない人が多いようです。

その結果、従来型のカロリー計算を始めてはみたものの、
外食のカロリーが推定できない、体重が予想通り減らない、など、
些細なつまずきで挫折する人が多くいます。

今回は、従来型の精密なカロリー計算はしなくてもよい、
むしろ、面倒で挫折の原因なるから、してはいけないことを論じます。 続きを読む…»

糖質制限食に無効・拒否・挫折例が多くても、一向にすたれない原因・その2 (従来の食事・生活指導に、カロリー計算など実行困難な割に効果が少ない方法が多い)

前回は、
蛋白質のカロリーを無視した「糖質制限食」は原理的に誤りであり、

 1.カロリーを減らし足りない(摂るカロリーの過多)
 2.実行が困難なことで拒否・挫折して、実行しない

ことが原因で結果が出ない例が多いことを述べました。

しかし、原理的には正しい従来のカロリー制限食も、
同じこの2つの原因で成果を挙げることができずにいます。
それどころか、苦労した割には望む結果が得られない度合では、
「糖質制限食」に劣っていることを認めざるを得ません。

今回は、このふがいないカロリー制限食が「糖質制限食」に勝る成果を出すために、
実行方法をどう改めればよいかを書きます。 続きを読む…»

糖質制限食に無効・拒否・挫折例が多くても、一向にすたれない原因・その1(蛋白質に糖質と同じカロリーがあることが納得できない)

  「糖質制限食には効果がない」、

という言葉で検索してこのブログにやって来る人、
そして、糖尿病など生活習慣病の患者さんで、こう訴える人が多いです。

また、一時的に効果があっても、
糖質(ご飯、パン、めん類などの炭水化物)が好きな人は途中で挫折しやすいですし、
それ以前に、糖質を減らすと聞いただけで、初めから拒否して実行しない人も多くいます。
(食事療法が必要な人のうち、
 糖質制限の説明をしても、初めから実行しない人が4割、
 実行しても糖尿病や高血圧などが治るという効果がない人が2割、
 というのが私の感触です)

糖質制限食が無効な原因は、
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