2010年6月 の記事

ダイエットに関係がある計算式・その3は、摂取カロリーや消費カロリーを変えたときの体重減少量を求める式。この式の意味を理解すると、ダイエット・食事療法で、何をするとどうなるかがすべて分かるので重要

消費カロリー - 摂取カロリー = 体重減少

という式があります。

これは、いろいろな意味で重要な式ですが、その1つは、

体重減少が0であれば、消費カロリー = 摂取カロリー

だということです。

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ダイエットに関係がある計算式・その2は、摂取カロリーを求める式。しかし、面倒なカロリー計算を続けても、摂るべきカロリー数を誤ると体重が減らない原因になる

前回は消費カロリーの計算式だったので、今回は摂取カロリーの計算です。

摂取カロリーの計算方法は単純ですが、
掛かる手間が少なくないので、それに見合う効果があるか、
という検討が必要です。
手間を掛けても、食事のカロリーそのものが減っていなければ、
体重が減るという効果は望めません。

                  ①                 ②
食品のカロリー = その食品100g当たりのカロリー × 重量 ÷ 100
  (kcal)          (kcal/100g)            (g)   

例として、ごはん(米でなく炊いたご飯)は、

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ダイエットに関係がある計算式・その1は、消費カロリーを求める式。しかし、誤差が大きいので、これをそのまま「必要なカロリー」とすると、体重が減らない原因になる

「人間に必要なカロリー」というキーワードで検索して、
このブログを訪れてくれる人がいます。

ここでは、
「体重はカロリーだ!」(このブログのタイトル)であるとか、
数字(量)が大切だ、などとふだんから書いていますので、
カロリーや体重についての基本的な計算方法を書いておきます。

ただ、「カロリーを減らしても体重が減らない」原因・その2は、理論的な誤り…

で述べたように、数字や理論が、現実を正しく反映・表現していなかったり、
その解釈や適用を誤ったりしたときは、最終的に現実でダイエットの失敗として現れてきます。

最低でも「人間に必要なカロリー」を摂る、と考えていると、
その値が現実と食い違っていた(誤差がある)場合、
「生活習慣病を治すために必要な体重減少」が得られないことがあります。

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食事や運動の習慣を変えるときにしてはいけないことはわずかしかないことが分かると、無理をせず挫折をしないことが可能になる

前回と同じく、患者さんの疑問と、それは心配いらないという私の説明を続けます。
してはいけないことが減ると、実際に挫折する原因が見えてきます。
・・・

患者さん「食事を減らしても問題は起こらない、
  ということは分かってきました。
  しかし、運動しないで、食事を減らすだけだと筋肉が減る、
  と聞いたことがあるのですが、大丈夫でしょうか?」

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基礎代謝(じっとしていても使われるカロリー)で説明できる常識の誤り・その3は、朝食を抜くと脳にブドウ糖が供給されなくなる (これは誤り。脳へのブドウ糖は、食事を摂らなくても途絶えることはない)

 前回に続いて、基礎代謝が大きいことに関連したことを書きます。

じっとしている間にも使われていく基礎代謝のうち、
脳で使われるブドウ糖のカロリー(エネルギー)も
長時間食事を摂らないときでも供給され、途絶えることはありません。
・・・

患者さん「確かに、食事を減らしても大丈夫かという不安はあります。
  しかも、じっとしてもどんどんカロリーが使われている
  (基礎代謝が大きい)と聞くと、食事のカロリーを減らしたとき、
  基礎代謝に使われるカロリーがちゃんと調達されるのか気になります」

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基礎代謝(じっとしていても使われるカロリー)で説明できる常識の誤り・その2は、「運動しないと体重は減らない」 (これは誤り。運動しても体重が減らない原因は、基礎代謝が大きいこと)

前回は、
夕食を減らさなくても、遅く食べてもかまわない、ということが、
消費カロリーの中で基礎代謝の占める割合が高いことで説明できる、

という話をしました。

今回は、
「運動しても体重が減らない」原因も、
基礎代謝が大きいことで説明できる、
という話をしていきます。

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基礎代謝(じっとしていても使われるカロリー)で説明できる常識の誤り・その1は、「体重を減らすときには夕食を減らす」 (これは誤り。朝食や昼食を減らしてもよい)

今回は、

体重を減らすために夕食を減らさなくてもいい
朝食でも昼食でも減らせばその分だけ体重が減る、

という話をします。

今までにも、何度かこの話をしていますが、
(「減らしやすい食事・その2、は元気な時間帯の食事」など)

間違えていた人は、こう思っていたから間違えたのだろう、

ということに確信が持てたので、
今までに書いた分より説得力がある文章が書けると思います。

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患者さんがウソをつき医師が困惑し、挙げ句お互いが不信に陥るだけでなく、医療費まで破たんするという問題(いわゆる医療崩壊)を解決する方法は、「体重はカロリーだ」という正しい知識を広めること

前回の、「医師や看護師についてはいけないウソ…」
で取り上げた記事の中で、
「医師の多くは、患者のうそを分かっているはずだ」との解説もありました。
しかし、分かったうえで、どう対処するかには悩ましい場合があります。

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医師や看護師についてはいけないウソは、糖尿病の薬(インスリン注射薬を含む)を使っている患者さんが、食事の習慣を変えるときに主治医に言わないこと(起こると重大な結果をもたらすことには、正しい知識と適切な予防手段がいる)

先日、医師や看護師にウソをついたことがあるという人が3割いた、
という調査結果が新聞の記事になっていました。
ウソの中では、生活習慣に関するものも12%あったとのことなので、

危険なので、ついてはいけないウソを、1つだけ、挙げておきましょう。それは、
糖尿病の薬(インスリン注射薬を含む)を使っている人が
食事の習慣を変えるときに主治医に黙っていること
です。

食事を減らすことにより、低血糖発作が起こる危険があるからです。 

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「糖尿病が治る」ということが分かるためには、元々の医学の内容への修正と、集合の考え方が必要 (新しい酒は新しい皮袋に盛れ)

糖尿病は治らない。」

そのあとに、

「一時的に良くなっても、気を抜くと再発するから、一生コントロールし続けないといけない・・・」

と続くのですが、これは糖尿病の専門家だけでなく、専門でない医師にとっても常識です。なぜかというと、医学部でそう習うからです。
今でも医師に向かって「糖尿病は治る」とでも言おうものなら、
「ん、このひと医者?」と、うさん臭い目で見られます。 

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