タグ: 体重が減らない原因 の記事

体重が減らないのは、飢えへの恐怖が、容易で有効な手段を阻んでいることが原因

体重が減らない原因は、誤った知識で十分にカロリーが減らせていないからです。
その誤った知識の背景には、食事を減らすことや体重が減ることへの恐怖があります。

今回は、その恐怖から自由になり、体重を思いどおりに減らせることを目指して、
誤った知識(1~7)を、それが生じて来た恐怖の種類(1~3)に分けて述べます。

恐怖1.食事を減らすと起こる(現実にはない)弊害を恐れる

食事から摂る栄養・カロリーを減らすと体に害がある、
と思うと、おっかなびっくりになり、十分に食事の量・カロリーを減らせなくなります。
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早い時刻に食べて、脂肪の合成を促進するBMAL1が働かないようにしても、体重が減らない理由

このブログでは、

  夜間でも、食べた栄養の吸収率が高まることはない
  夜間でも、人間は多くのエネルギーを消費している
  従って、夜遅くに(同じものを)食べたからといって、
  それで体重が増えることはないから、ダイエットをあきらめる必要はない

ことを述べてきました。しかし、

  夜遅い時刻に食べると(同じものを早い時刻に食べるより)体重が増える
  その原因は、脂肪合成を促進するBMAL1という物質が夜間に増えるためである

と言っている人たちがいて、ダイエットを挫折しやすくしています
(夕食を減らすのはつらい、という人が多いからです)

今回は、この主張が誤りであることを論じます。
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平均を見るとダイエット・食事療法に不要なことが分かり、個性に注目すると実行に必要なことが分かる(ただし注目すべき個性はそう多くない)

ダイエット・食事療法を実行するときに、平均という考え方ががおおいに役立ちます。

平均値だけで、ダイエットに効果がない方法が分かる

まず、物事を大まかに把握するときに平均値は不可欠な数値です。
ダイエットの分野でも、平均値を見るだけで、次のことが直ちに分かります。

・ カロリーの吸収率はどのような条件でも平均するとほぼ100%だから、
  夕食が遅くても、吸収率が高まって太ることはない
  (早い時刻に摂っても体重は減らない)

・ 人間は、じっとしていても使うカロリー(基礎代謝)が
  平均すると全消費カロリーの6~8割を占めていて、運動をしてもあまり増えない

  (毎日30分歩きつづけても体重は5%以上減ることはない)

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運動しても体重が減らない原因は、消費カロリーが増えないから。希望どおりに体重を減らすなら、食事からの摂取カロリーを計算して減らす

運動しても体重が減らない人が多いです。
別に不思議なことではなくて、運動で使うカロリーは本来少ないものだからです。

人間は基礎代謝が大きいから、運動しても消費カロリーが増えにくい

人間は恒温動物ですから、体を動かさなくても
体温を一定に保つために多くのカロリーを使っています。
これを基礎代謝といい、全消費カロリーの7~8割になる人が多いです。
したがって、日常活動で使うカロリーは、残りの2~3割にしかなりません。

このようなカロリー消費のしかたをする(恒温動物である)人間が、
かなり長時間歩いても、図1下段の例のように、
カロリー消費量はそれほど増えません。
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ダイエット・食事療法が失敗する最大の原因は、蛋白質がブドウ糖に変わることを知らないこと(これが分かると、確実、容易に成果を上げることができる)

ダイエット・食事療法が失敗するのは、

  人間の体は蛋白質を糖質(ブドウ糖)に変える

ことを知らないのが最大の原因です。
これを知らないことから、

1.空腹感は、血液中のブドウ糖が少なくなっている信号なので、
  放っておくと脳や体の働きが悪くなる

2.蛋白質は筋肉や血液など体を作っている栄養素だから、減らしてはいけない

という2つの誤りが生じ、
それがダイエットの実行を難しくし、効果をなくしているのです。
正しい知識は次のとおりです。

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体重を体脂肪量と除脂肪体重に分けて考えると、体重変化の原因が分かる・その1(この違いが分からずに効果がないことをしている人が多い)

体重の変化については、多くの誤解があります。

それは、体重が、運動や食事など行ったこととは関係がないように見える、
一見複雑な変化をするからです。
しかし、体重をいくつかの成分に分けて、
それぞれがどのように変化するかを知れば、
体重の変化を正しく解釈できるようになります。

(この記事は、「分けると分かる」の例となることを目指して書きました)

それによって、体重の変化を好ましい方向(減らす方向という人が多いでしょう)に向けることができます。

では、体重を大きく2つの成分、すなわち、

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お腹が空いたとき、または、空かないようにするためには、どうすればよいか? その2。(いろいろやり方はあるが、こだわり過ぎると反って挫折の原因になる)

前回は、お腹が空いても、体蛋白からブドウ糖を作れるから、
(意識がなくなるほど)重篤な低血糖は起こらない
だから、何もしなくて大丈夫、という話をしました。

ただ、まれに、糖尿病の薬を使っていなくても、食事を減らして数時間たつと、
動悸がして冷や汗が出て手が震える、という低血糖の症状が出る人がいます。

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摂取カロリーや消費カロリーを変えたときの体重減少量を求める式の使い方・その1 (消費カロリー - 摂取カロリー = 体重減少 という式は、ダイエットの効果を正確に予測する)

前回の、

消費カロリー - 摂取カロリー = 体重減少

という式を、

消費カロリーを増やせば体重が減るし、
摂取エネルギーを減らしても体重が減る、
だから、(単純に、また、やみくもに)運動して食事を減らすと体重が減る、
と捉えている人がいます。

これは、式に出てくる「体重減少」の答えとして、
体重が「増える」、「減る」、という2つの値しか想定していません。
本来この式から得られる情報が活用できていない、もったいない解釈です。

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ダイエットに関係がある計算式・その2は、摂取カロリーを求める式。しかし、面倒なカロリー計算を続けても、摂るべきカロリー数を誤ると体重が減らない原因になる

前回は消費カロリーの計算式だったので、今回は摂取カロリーの計算です。

摂取カロリーの計算方法は単純ですが、
掛かる手間が少なくないので、それに見合う効果があるか、
という検討が必要です。
手間を掛けても、食事のカロリーそのものが減っていなければ、
体重が減るという効果は望めません。

                  ①                 ②
食品のカロリー = その食品100g当たりのカロリー × 重量 ÷ 100
  (kcal)          (kcal/100g)            (g)   

例として、ごはん(米でなく炊いたご飯)は、

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ダイエットに関係がある計算式・その1は、消費カロリーを求める式。しかし、誤差が大きいので、これをそのまま「必要なカロリー」とすると、体重が減らない原因になる

「人間に必要なカロリー」というキーワードで検索して、
このブログを訪れてくれる人がいます。

ここでは、
「体重はカロリーだ!」(このブログのタイトル)であるとか、
数字(量)が大切だ、などとふだんから書いていますので、
カロリーや体重についての基本的な計算方法を書いておきます。

ただ、「カロリーを減らしても体重が減らない」原因・その2は、理論的な誤り…

で述べたように、数字や理論が、現実を正しく反映・表現していなかったり、
その解釈や適用を誤ったりしたときは、最終的に現実でダイエットの失敗として現れてきます。

最低でも「人間に必要なカロリー」を摂る、と考えていると、
その値が現実と食い違っていた(誤差がある)場合、
「生活習慣病を治すために必要な体重減少」が得られないことがあります。

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