集団生活を営む人間にとって、対人関係は重要ですから、
それを無視したり逆らったりして食事の習慣を変えようとすると、挫折する危険が高くなります。
前回(4月28日)、生活習慣病の患者さんたちが途中で挫折した原因のうちで、1番目に挙げたのが、
- 人目が気になる食事を減らす
であったのも、実際にそれで挫折する人が多かったからです。
人間にとって、対人関係がどれだけ重要かを示す話があります。
認知症が進んできた患者さんでも人に応対する機能は保たれている(認知症だとは分からない)ので、程度が軽い、と見誤ることがあります。
主治医が介護保険の意見書を書く(介護の必要度について意見を述べる)ときに、
このようなことがある(誤って軽く判定する)と、必要な介護が受けられなくなります。
そのようなことがないように、家族や介護している人の話もよく聞いたうえで、判定することになっています。
もう少し身近な例のほうが、納得してもらいやすいかもしれません。
今は、少しくらいのことなら頑張ってやるつもり、の人も多いと思います。
しかし、これからの長い間(食べ方が元に戻ると体重も元通りです)に、
次の状況で挫折せずにい続けることができるか、
自分自身に問い掛けてみてください。
・ 昼食で職場の同僚が定食を食べている前で、1人盛りそばを食べ続ける
・ 職場で差し入れのお菓子を食べない
・ 「食事を減らすと体に悪い」、と思っている家族が作った食事を残す
このように、人目が気になる食事を減らそうとすると、早晩挫折することになります。反対に、人目が気にならないという食事であれば、それだけで減らしやすい食事だということができます。
せっかく、どの食事を減らしても、
効果は同じ(4月18日)で、体に悪くない(4月27日分)、
ということが分かったのですから、
その知識を生かして、挫折することなしに、食事のカロリーを減らし続けてもらいたいと思います。
「減らしやすい食事」(今までなかった言葉だと思います)については、次のサイト
も見てください。
いくつかの質問に答えることで、どの食事が減らしやすいかを確認する
こともできます。
[…] 「減らしやすい食事」から、「減らしやすい食品」の量を減らすことによって、 […]
[…] ですから、現在の摂っている食事内容を調べることにより、 その人 […]
[…] 実行時のつらさや弊害を減らす(なくす)方法(1、2、3、4、[…]
[…] どの食事からカロリーを減らすか(減らしやすい食事でしっかり減 […]
[…] 朝食や昼食をいつも一緒に摂る人がいて、思うように減らせない […]
[…] しかし、「ふだんの、減らしやすい食事」から減らすようにすれば […]
[…] 多くないので、 食事のカロリーを(楽な方法で)減らすことに集中 […]
[…] 医師も、社会的動物(人間)ですから、 患者さんと必要以上 […]
[…] おいしいものが食べられないと思っている人は、 「減らしやすい […]
[…] 社会的生活(対人関係)を営む上で、仕事に差し支えない時間 […]
[…] 「人目」が気になるかという社会的環境 […]
[…] わざわざつらい方法を選ぶから挫折していた […]
[…]「人目」が気になる、同僚と一緒に食べる食事からも […]
[…] 「人目」が気にならない、 […]