分類:学習、法則・論理 の記事

ダイエットの効果をうたった決まりは実行が簡単、という法則がある。この法則に反している決まりは誤りだから実行してはいけない。

 ダイエットに限らず、何かを実現しようとするときの決まりには、

1.これをすると好ましい効果がある→せよ[効果誘導型]、
  例:早起きすると3文の得がある→早起きせよ

というものと、

2.これをすると好ましくないがある→するな[弊害禁止型]、
  例:夜更かしすると体調が悪くなる→夜更かしするな

というものの2つがあります。

今回は、これら2つの決まりには、次の法則(決まりについての法則)がある
ことを述べます。その法則とは、

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無理のないダイエットの方法を追求しすぎると、盛り上がりに欠けるので評価されにくい。(適度に難しいところがある方が達成感がある)

このブログの親サイト【体重方程式】のトップページを見に来てくれた人は、
すぐあとのカロリー計算のページを飛ばして、

2.無理をしない… 生活環境・リズムに合わせる

のページを見に行く人が多いことが分かりました。
(アクセスログというものを調べると分かります)

現在のダイエットの常識で真っ先に言われる

「規則正しい食事」

生活環境・リズムの影響で思い通りにいかない人が多いからでしょう。
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食事療法を効率的に行う質問票を作りたいが、患者さんの反論で余計に手間が掛かりそう (真実が早く常識にならないと日本の医療は破綻する)

慢性閉塞性肺疾患(COPD:タバコが主な原因で、肺が損なわれることによって呼吸困難になる病気)の患者さんの教育のために、質問票を活用してうまくいったという話があります。

一般の医師でも知っている話を元に想像すると(イギリスのある地域の話で詳細不明なので)、
「たんが切れやすくなるので、運動した方がよい」 であるとか、

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特定保健指導の教材は、現在の常識がかえって体重を増やす原因になっていることを納得させるように作らないと、メタボ脱却の成果が上がらない

特定保健指導(いわゆるメタボ健診の結果で行う生活指導)
グループ講習用教材として使っているパワーポイントスライド配布資料
を公開しておきます。
(特定保健指導の教材以外にも自由に使ってください。
 内容に疑問があれば、下のコメント欄からどうぞ)

現行の特定保健指導の教材に効果があるものが少ないから
生活習慣病・メタボリックシンドロームの患者さんが減らないのだ、
とダメ出しをした以上、本当に効果があるものを出すべきだと思ったからです。

公開した教材には、保健指導の現場で以前から使っていたものに、

   ・・・

   空腹感を恐れる必要はない(スライド番号21~25など)ことを理解しておくと、

   ・ どの食事からカロリーを減らすか
     (減らしやすい食事でしっかり減らしておく。スライド番号27、28など)
   ・ 空腹を感じたときにどう対処するか(何もしないのが最善

   を正しく行うことができる

   ・・・

という内容を付け加えてあります。

教材の、次のような内容は、むしろ指導する側の保健師や管理栄養士の人たちに抵抗があると思います。
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体重が減らないのは、飢えへの恐怖が、容易で有効な手段を阻んでいることが原因

体重が減らない原因は、誤った知識で十分にカロリーが減らせていないからです。
その誤った知識の背景には、食事を減らすことや体重が減ることへの恐怖があります。

今回は、その恐怖から自由になり、体重を思いどおりに減らせることを目指して、
誤った知識(1~7)を、それが生じて来た恐怖の種類(1~3)に分けて述べます。

恐怖1.食事を減らすと起こる(現実にはない)弊害を恐れる

食事から摂る栄養・カロリーを減らすと体に害がある、
と思うと、おっかなびっくりになり、十分に食事の量・カロリーを減らせなくなります。
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不審に思ったことを克服するには、「ゆっくり、謙虚に、繰り返し」が必要。(ルーピーになったときはループでしか解決できない)

前回の記事、「摂るカロリー」でなく、今の食事から「減らすカロリー」を考える
の中で、

(ゆっくり読んでください)、

ということを何度か書きました。
少し込み入った話をするとき、または、聞くときには、
それをゆっくりと行うだけでかなり簡単になるからです。

ある本には、「噛んで含めるように言う、急がば回れ、その方が結局速い」
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従来言われてきた方法を実行しても効果がない原因(科学というシステムの問題)が分かると、耳慣れないことを聞いても拒絶しなくなる

前回の、不審に思ったことを克服するには、「ゆっくり、謙虚に、繰り返し」が必要の中で、

「このブログには、ダイエットについて多くの人が正しいと信じてきたことと異なることが書いてあるが、それを受けるためには謙虚さが必要」という
ここに書いてあることがすべて真実だと言わんばかりの、
全く謙虚でないことを書きました。

私自身は真実だと信じていることばかりで、読んでくれている人を説得するに足る根拠も必要かつ十分に書いてきました。
それで、分かる人は分かるし、初めから分かろうとさえしない人もいる、
と考えていますし、その辺りを指摘した本が数年前ベストセラーにもなりました。

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ダイエット・食事療法についての誤った知識を正すために、患者さん、読者、世の中全体に対して、新たな「知識の出会いによる衝撃」を仕掛ける方法がある

このブログ・サイトで紹介しているダイエット法は、
実行が極めて簡単で、効果が確実です。
にもかかわらず、なぜそう都合よくいくのか、という説明が理解しにくい
という人が少なくありません。

それは、理論が少し複雑であることに加えて、 続きを読む…»

医学の進歩は、それまで原因だと思われていたことがそうでないと分かったことの積み重ねで成っている(小さいことにとらわれていると治るものも治らない)

アルコールを多めに飲む人に限って「酒は止めないといけないんでしょう?」、
体重が重くて運動がつらそうな人に限って「まず運動ですよね?」、

と言います。前々回に、そう書いたように、
生活習慣病の患者さんが、治す方法として考えているのは、
「自分が一番つらいことをしないと病気は治らない」
という原理に基づいていると思えることがあります。

確かに、アルコールにもカロリーがあるので、アルコールを減らしたほうが、
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ある説に合った例だけを出して、合わなかった例を隠せば、どんな説でも真実になる(一度良い評価を得た食品を患者さんに減らしてもらうのは難しい)

生活習慣病の患者さんに、
魚と大豆の摂り過ぎにも気を付けてください、
と言ったときにしばしば、
魚と大豆をしっかり摂るんですよね
と念を押してきます。

そして、魚と大豆製品は、肉や卵と同じだけカロリーがある(実際にあります)ことを伝えると、驚きます。

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