たった1つの無知で、カロリーが減らせない・その2(蛋白質も肥満の原因!)

昨日は、

  体を作っている蛋白質を原料にして脳に必要なブドウ糖を作るしくみがある

ことを知らなかったから、

  食事を摂らないと脳のエネルギーが不足する

ことがないように、

  朝食で糖質(炭水化物)を摂らなければならない

ことになっていた、と述べました。 

しかし、朝食どころか、

  人間は全く糖質を摂らなくてもしっかり生活できる

ことは、

  穀物(炭水化物)が元々とれない地域に住むモンゴルやイヌイットの人たちが
  低血糖発作で意識を失って馬から落ちたりはしない

ことで明らかです。

ですから、

  もともと朝食を摂っていなかった人は、これからも摂る必要はない

ですし、

  無理やり食べていた人は、減らしても(抜いても)よい

ことになります。

  食事を抜くと、栄養の吸収が良くなったり、消費するカロリーが少なくなったりして
  反って太る、

というのも誤った知識です。
なぜなら、規則正しく食事を摂っていても(抜かずにいても)、

  人間の消化管はテニスコート1枚分の面積で、ほとんど栄養を吸収してしまう し、
  (だから痩せない)

  食べていなくても脳の働きや体温を維持するために必要なカロリーは消費していく
  (食べなければ痩せる)

からです。

相撲取りが太っているのは1日2食だからではなくて、たくさん食べるからです。

  「蛋白質を原料にしてブドウ糖を作るしくみがある」

ことを知らないことが原因でカロリーを減らしにくくしている知識がもう1つあります。

それは、

  「食事の蛋白質を減らしてはいけない」

という知識です。

この知識も誤っています。なぜなら、

  蛋白質からブドウ糖が作れるということは、
  もし、蛋白質から作られたブドウ糖が余れば、それは体脂肪となって蓄えられる

からです。

  必要量以上に摂った蛋白質は体脂肪になる

のです。

蛋白質は、糖質と違って、全く摂らないというわけにいきません。
その根拠や、蛋白質をどこまで減らしてよいのかは次回述べますが、
まず、

  蛋白質を減らしてもよい人は多くいる、

あるいは、

  蛋白質の摂り過ぎで太っている人は多い

ということを頭に入れておいてください。

コメント / トラックバック12件

  1. さく より:

    お忙しいのにありがとうございます!
    教えていただいたことを実践していきます!
    貴重なお時間をありがとうございました!
    効果が出てきた時は勝手ながらご報告させていただきたいと思います♩(*´꒳`*)

  2. taijuuh より:

    > 30という数字はどこから

    今の日本人の体重1kg当たりの消費カロリーです。
    この方法で体重が減る原理は、
    「摂取カロリーを減らせば、それが消費カロリーと等しくなるまで体重が減る」
    ということになります。

    > 1ヶ月、3ヶ月など短期で結果を出す計算式

    体重を1か月で1kg減らしたいときには、それまで摂っていた1日のカロリーから240kcalを減らします。計算上は、2kg減らしたいときは240×2=480kcal、3kgなら240×3=720kcal減らすことになります。
    もちろんあまり欲張りすぎると蛋白質が摂れなくなりますし、舌切り雀のおばあさんや、こぶ取り爺さんに出てくる意地悪爺さんのようにひどい目に会います。

    > タンパク質はプロテインで代用しても大丈夫

    リンク先をご覧下さい。

    > ツイッター

    ほとんどが他の人へのリツイートばかりですが。

    上の(短期で結果を出す、という)質問の答えにもなると思います。最終的に何kgの体重を維持したいのかが大事で、早急に減らしても、かえって維持が困難になります。

    私がツイッターで引用しているホネホネロックさんのツイートブログには、カロリーを減らしすぎたときの害について詳しく書かれています。

  3. さく より:

    お返事ありがとうございます。
    質問1….
    30という数字はどこからきたのでしょうか?
    質問2….
    1ヶ月、3ヶ月など短期で結果を出す計算式はありますでしょうか?
    質問3….
    他のところにコメしてしまいましたが、
    タンパク質はプロテインで代用しても大丈夫でしょうか?
    もちろん脂質、糖質は低いものにします。

    もし、先生がツイッターをしていて公開しているのでしたら教えていただきたいです。

    長々とすみませんがよろしくお願いします。

  4. taijuuh より:

    質問ありがとうございます。

    言葉足らずだったかもしれません。
    蛋白質だけは必要量を摂って下さい。次のページには蛋白質をどこまで減らしてよいのかを書いています。
    それ以外は、運動しなくても、夜遅く食べても、カロリーを減らしさえすれば体重は減ります。

    レコーディングダイエットをしているなら、
    この1~2週間の平均カロリーから、減らしたい体重×30kcalを引いたカロリーを毎日摂り続けるようにしてください。
    (例:平均摂取カロリーが1500kcalで10kg減らしたいなら、1500-10×30=1200kcal に減らす)
    理論上、1年後には体重が10kg減るはずです。

    ただダイエットは減った体重を維持するのが大切です。
    そのためには減らしたカロリー(上の例なら1200kcal)を続ける必要がありますから、自分の生活リズムや、食事の好みに合った摂取パターンを見つけるようにして下さい。

  5. さく より:

    こんにちは。
    カロリーを気にして食事をして、
    レコーディングダイエットしてますが、
    一向に減りません。主に体脂肪率が。
    体重は1.2キロは減りましたがおそらく水分だろうと思います。
    体重はカロリーだとおっしゃいますが、極端に言えば、一日の摂取カロリーを変えなければずっとお菓子やデザートだけでと痩せるということでしょうか?単にコンビニで買うときもカロリーだけをみて調整っていうのでよろしいのでしょうか?
    教えてください。

  6. […] 蛋白質の摂り過ぎによる肥満については、 「トンデモ???」 という反応しか感じられませんでした。 […]

  7. […] よくなって、 体脂肪が増えていくのだと誤解している人がいます。 (人間の消化管は、生理周期に関係なく、いつでも、テニスコート1枚分の面積で、ほとんど栄養を吸収しています) […]

  8. […] ・ 食事の間隔が開くと栄養・カロリーの吸収がよくなる、 […]

  9. […] 人間は筋肉など体の蛋白質からブドウ糖を作ることができる […]

  10. […] 一番心配なのは、脳でブドウ糖として使われるカロリーのことだと […]

  11. […] 4月19、20、22、26日の4回で、 「蛋白質を原料にして 糖分が[…]

  12. […] 前回(4月20日)の記事で述べたとおり、 蛋白質を減らしてはいけない、というのは誤りで、 […]


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