現在、医師の間では、
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いときには、
食事療法はあまり効果がない、ということになっています。
しかし、上がる原因についての視点を少し変えるだけで、
食事だけでLDLコレステロールを下げることができるので、
今回はその方法について書きます。
その前に、食事療法は効果がない、という医師たちの評価がなぜできたか
を見ておきましょう。
現在、医師の間では、
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いときには、
食事療法はあまり効果がない、ということになっています。
しかし、上がる原因についての視点を少し変えるだけで、
食事だけでLDLコレステロールを下げることができるので、
今回はその方法について書きます。
その前に、食事療法は効果がない、という医師たちの評価がなぜできたか
を見ておきましょう。
初めに、
という約束にします。
治った状態が維持できると、動脈硬化のスピードが遅くなったり、動脈硬化が改善(動脈が柔らかくなる)したりして、脳卒中や心筋梗塞になる危険が減ります。
ただ、脳卒中や心筋梗塞を防ぐためだといっても、
続きを読む…»
血圧が高いまま放っておくと、脳卒中や心筋梗塞になりやすい、
ということはよく知られています。ところが、
「高血圧の薬を飲んでいる人と、飲まないで血圧が高いまま放っている人では、
どちらが長生きしているか?」
という質問には、間違った答えをする人がいます。正解は、
前回は、糖質制限食(カーボカウント、ローカーボなども同じ)では、
血糖値が上がりにくくなることはあっても、糖尿病が治ることは少ない
ということを、実際の患者さんの例を引いて述べました。
今回は、その原因を、
患者さんの体の中で起こっていることを順に述べていくことで、
解き明かします。
「糖質制限食」というキーワードでこのブログを訪れてくれた人は、
糖尿病が治ることは少ない、ということを不審に思うかもしれませんが、
私が知る限り、糖尿病が「治った」人は、糖質制限食ではなく、
従来通りの「カロリーが少ない食事」を実行している人です。
(「カロリーを減らしても体重が減らなかった」という人はこちら)
ためしに一度読んでみてください。
糖尿病が治らないのは、
2.糖質(炭水化物)を減らすことにこだわって、蛋白質を減らそうとしない
からだ、ということを以前述べました。
今回は、特に、
糖質制限食(カーボカウント、ローカーボ、低炭水化物、アトキンス、
などというダイエット・食事療法も同じような内容です)
という食事法が糖尿病を改善させる、と言っている人たちが、
上の、2.糖質へのこだわり=糖質に目を奪われていたことで、
「糖尿病は治らない。」
そのあとに、
「一時的に良くなっても、気を抜くと再発するから、一生コントロールし続けないといけない・・・」
と続くのですが、これは糖尿病の専門家だけでなく、専門でない医師にとっても常識です。なぜかというと、医学部でそう習うからです。
今でも医師に向かって「糖尿病は治る」とでも言おうものなら、
「ん、このひと医者?」と、うさん臭い目で見られます。