体脂肪・内臓脂肪を減らす漢方薬や健康食品は、いずれも消費カロリーを増やすか摂取カロリーを減らすことによってその効果を発揮します。
続けて使っていると確かに何kgかは(体脂肪が減って)体重が減るようです。
しかし、体重が減った後に、その漢方薬や健康食品をやめるとどうなるでしょうか?
ゆっくり体重が増えて、最終的に元の体重に戻る、というのが答えです。
これは何も、漢方薬や健康食品に限ったことではありません。
運動で消費カロリーを増やしたり、食事のカロリーを減らしたりして、
体重を減らした後でも同じです。
体重が減った後に、運動や食事の習慣を元に戻すと、
体重は徐々に増えていき、最終的には
その漢方薬・健康食品や運動・食事療法を始める前の体重に戻ります(詳しい経過)。
ですから、運動や食事の習慣を変えるときは、
その人の生活環境に応じてカロリーを減らして、
途中で挫折しないようにしなければなりません。
そうでないと、元の摂取・消費カロリーに戻り、結局、元の体重に戻ることになります。
減らした体重を維持するためには、
減らした摂取カロリーや増やした消費カロリーのまま続けなければならないのです。
そのほかにも、
・ 「○○日で○○kg減った、○○ダイエット」と広告されている方法や、
・ 「超低カロリー療法」 という医師が行う食事療法でも、
やはり、止めた後は、体重が徐々に増えて、始める前に戻ります。
(止めるとどうなるかは、その方法を勧めている人も分かっていません。
分かって勧めているなら問題ですが、分かっていないのですから…)
このことは、「体重が減れば消費カロリーが減る」ことだけで、すべて説明できます。
わざわざ「体重には遺伝的に個人個人で決められた値(セットポイント)があり、それより減ると脳が命令して戻ろうとする」という神秘的な(正しいとも誤っているとも論証のしようがない)しくみを仮定する必要はありません。
理屈、理論は嫌いだ、という人のために、私自身の話を1つ。
牛丼を食べるとき、たまに大盛りを注文することがあるのですが、
かなりの確率で、「え」という顔をされて、「大盛りですか?」と確認されます。
これは、私くらいの体格(20年前に体重を17kg減らしてから今も維持しており、
標準より細目の体型です)で大盛りを注文する人がほとんどいないからだと思います。
店員さんたちは、食べる量と体格・体重の関係について
「大盛りを注文するのは太った人が多い」
という経験からきた法則を持っていて、
それに反するので、思わず確認することになるのでしょう。
これから分かることは、大盛りを注文している、つまり、
- いつもカロリーを多く摂っている人は太っている
ということです(恐るべし、店員さんたち)。
この例だけでなく、身の回りやテレビ等からも、
「たくさん食べる=摂取カロリーが多い人は太っている」
という例は、多く見つかるはずです。
このことから、やせている状態=減らした体重を維持するためには、摂取カロリー(=食べる量)を少なくし続ける必要がある、ということが分かります。
つまり、体重は、ふだんの摂取カロリー(だけ)で決まります。
- 体重はカロリーだ! (ブログのタイトルです)
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