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食事療法の費用対効果は、細分化された費用と効果の連鎖として調べると、実行に値するかどうかが分かる

費用をかけたからと言って、それに比例して効果が出るわけではありません。
このことは、効果逓減(または、収穫逓減)の法則としてよく知られています。
例としては、

  肥料の投入を増やしていくと、初めのうちは作物の収穫量が増えていくが、
  そのうち、肥料を増やしても、それほど収穫は増えなくなり、
  いずれ、肥料をどれだけ増やしても収穫は一定以上増えなくなる、

といったことが挙げられます。
一方、 続きを読む…»

必要な知識を学んだうえで全体を見るようにすれば、ダイエットの実行は簡単。ただし、必要な知識には、今まで聞いたことがなかった内容もあるので、学ぼうとする努力は問われる

高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病の患者さんに、

「病気を改善するために、まず何をしようと思いますか?」

という質問をします。
すると、ほとんどの場合には、

「できる範囲で運動」、「暴飲暴食、間食、アルコール、油っこい食品を減らす」、

という、誤った答えが返ってきます。
(患者さんの病状や生活環境を考えるとその答えが正しい場合もあるが、まれです)

誤った原因に共通しているのは、細かいことにとらわれたこと

誤った原因は次の2つです。

1.消費カロリーの大部分は基礎代謝で、じっとしていてもカロリーは
  多く使われている
2.摂取カロリーの大部分はふだんの3度の食事で、カロリーが高くない食品から
  摂っている

これらの原因には、

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「食べ過ぎ病」は、高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病の原因と対策をよく表している言葉なので、「生活習慣病」に代えて使うとよい

かつて、成人病と呼ばれていた、高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病が、
「生活習慣病」に名前を変えたのは、有意義なことでした。

  成人になると誰もが掛かる病気で仕方がない

のではなく、

  原因は生活習慣で、対策は生活習慣を変えること

を示す名前だったからです。

ところが、生活習慣をどう変えるかという具体的な対策に誤りが多かったために、
名前が変わってからも生活習慣病は、増え続けました。

名前は良いが、方法が間違っていたのでむしろ生活習慣病が増えてしまった

それは、

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生活習慣病が治らなかった原因・その1(医師や学会の指導方針は、今までの行きがかりもあって、効果があって容易に実行できるカロリー減少方法には目が向いていない)

高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病などの生活習慣病は、
体脂肪(内臓脂肪)を減らすと治る、
というのがメタボリックのシンドロームの元々の概念です。
このブログにも書いてきたとおり、
カロリーを減らすと体脂肪・体重が減って生活習慣病の患者さんが治る
ことはしばしばあります。

しかし、多数の医師にとって、
生活習慣病は、治る病気だとは思われていません。
そう思うに至ったのは、
現在行われている生活指導、食事療法の(惨めな)結果を見た
からに違いありません。

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ダイエット・食事療法を行うなら、寿命に影響するので、結果を出さなければならない。(そのために、カロリーを多く摂っている食品に注目し、楽な方法を追及する)

高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病など、生活習慣病の患者さんに、
体重を減らしましょう、と勧めるのは医師の仕事のひとつです。

「ウーン、やっぱりそう来るよな」という顔をしている患者さんには、
その患者さんが辛そうなことはしなくてもよいということ、たとえば、

ビールは止めなくてもいいです」であるとか、
運動はしなくてもいいです」と言うことにしています。

今度は、「そんな話は聞いたことがない」と不審がる患者さんが多いので、

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