「食べる順番ダイエット」といって、
食物繊維から順に食べると血糖値が上がらず、インスリンが出ないので体重が減る
という原理を主張するダイエット法が出ています。
この原理は、10年ほど前に出た、「低インスリンダイエット」と同じものですが、
低インスリンダイエットは、(浜の真砂ほどもある)とんでもダイエットの中では、
比較的早く廃れました。
その理由は、
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このブログのある記事は、論拠が不十分だ、
という意見を、ある運動愛好家のSNSでもらったので、
私のほうからも意見を述べました。
書いているうちに、
私が原理としているカロリー制限食が置かれている危うい立場と、
それを克服する方法
が分かってきたので、今回の記事にします。
―――――(以下、SNSでの私の意見)―――――
○○○○さん、
先日、
「のどがおかしい」
という40代女性の患者さんがいました。
ん? 咽頭炎(のどの炎症)の疑いで耳鼻いんこう科へ紹介か、
などと思いながら、さらに聞くと、
「このところ、魚の骨が のど に刺さるようになった。
今までそんなことはなかった、私の のど はどうなってしまったのか」
と言うのです。
これは、耳鼻いんこう科じゃなくて眼科の紹介だ、と判断したのですが、
その理由は … 分かりますよね?
今行われている
高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病の食事療法には、
いろいろなストレスが付いてきます。
お腹が空くこと、
暴飲暴食や間食ができないこと
カロリー計算で手間が掛かること
体重測定や検査で、思ったほど体重が減らず、検査値が改善していないこと
によるストレスだけでなく、前回の記事で述べた、
も食事療法を敬遠する障壁になっています。
(これらのストレスの解決法は、それぞれのリンク先に述べてあります)
これを乗り越えてもらうために、
体重が減らない原因は、誤った知識で十分にカロリーが減らせていないからです。
その誤った知識の背景には、食事を減らすことや体重が減ることへの恐怖があります。
今回は、その恐怖から自由になり、体重を思いどおりに減らせることを目指して、
誤った知識(1~7)を、それが生じて来た恐怖の種類(1~3)に分けて述べます。
食事から摂る栄養・カロリーを減らすと体に害がある、
と思うと、おっかなびっくりになり、十分に食事の量・カロリーを減らせなくなります。
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このブログでは、
夜間でも、食べた栄養の吸収率が高まることはない
夜間でも、人間は多くのエネルギーを消費している
従って、夜遅くに(同じものを)食べたからといって、
それで体重が増えることはないから、ダイエットをあきらめる必要はない
ことを述べてきました。しかし、
夜遅い時刻に食べると(同じものを早い時刻に食べるより)体重が増える
その原因は、脂肪合成を促進するBMAL1という物質が夜間に増えるためである
と言っている人たちがいて、ダイエットを挫折しやすくしています。
(夕食を減らすのはつらい、という人が多いからです)
今回は、この主張が誤りであることを論じます。
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摂取エネルギー(カロリー)を、
1) BMI法でなく、体脂肪率を使い、
2) 摂るカロリーではなく、今摂っている食事から減らすカロリーを計算して
決めると、従来の食事療法で改善しない患者さんにも糖尿病が治るチャンスがある、
という内容です。
この方法は、糖尿病の患者さんだけでなく、
いわゆる隠れ肥満やポッコリお腹の人、
カロリー計算を真面目に実行しても効果がない人の状況も
確実に改善させ、体重を減らします。
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