集団生活を営む人間にとって、対人関係は重要ですから、
それを無視したり逆らったりして食事の習慣を変えようとすると、挫折する危険が高くなります。
前回(4月28日)、生活習慣病の患者さんたちが途中で挫折した原因のうちで、1番目に挙げたのが、
- 人目が気になる食事を減らす
であったのも、実際にそれで挫折する人が多かったからです。
「途中で挫折する人は、わざわざつらい方法を選んでいた 」
の回(4月28日分)で、3番目に挫折しやすい食事として挙げたのは、
3.好きな食品を減らす (同じ効果なのに、わざわざつらいことをする)
でした。
好きなものを減らそうとするのは、春日局(かすがのつぼね)の薬断ちのように
・ つらいことをしたほうが、よい結果が得られそうな気がする
からだと思います。
「途中で挫折する人は、わざわざつらい方法を選んでいた 」
の回(4月28日分)で、4番目に挫折しやすい食事として挙げたのは、
4.全部の食事や料理を少しずつ減らす
でした。
これは、どの食事も均等に(例えば2割づつ)減らすのでなく、
「減らしにくい食事」は減らさず(例えば0割)
「減らしやすい食事」から多く減らす(例えば5割)
ようにするほうが挫折しにくい、という意味です。
3食同じくらいのカロリーを摂る方が良いという話もあるのに、
なぜなのでしょうか?