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蛋白質が肥満の原因という知識はまだ知られていないが、「脂肪が肥満の原因」から「炭水化物(糖質)が原因」に変わってきたから、いずれ広まって肥満人口は減少し始めるはず

この1年くらいの間に、ご飯や麺類などの炭水化物を減らしている、
という生活習慣病の患者さんによく会います。
その動きについて、先日、肥満学会での発表の際に、
肥満~生活習慣病の治療や指導に携わる各種の専門家と話し合う機会がありました。

医師の間では、生活習慣病を治すために炭水化物(=糖質)を減らすという
糖質制限食」が興味の対象になっていて、患者さんたちと歩調が合っていたようです。

その理由は、医師が栄養や食事については、真の専門家ではなく、
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食事療法・ダイエットを始めるためには、費用が少ない、すなわち、容易に実行できることが重要。体重減少や病気の予防といった効果のほうが強調されると、かえって食事療法から遠ざかってしまう

今行われている
高血圧脂質異常症糖尿病など生活習慣病の食事療法には、
いろいろなストレスが付いてきます。

お腹が空くこと、
暴飲暴食間食ができないこと
カロリー計算で手間が掛かること
体重測定や検査で、思ったほど体重が減らず、検査値が改善していないこと

によるストレスだけでなく、前回の記事で述べた、

食事や体重を減らすことそのものへの恐怖

も食事療法を敬遠する障壁になっています。

(これらのストレスの解決法は、それぞれのリンク先に述べてあります)

 

これを乗り越えてもらうために、

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特定保健指導の教材は、現在の常識がかえって体重を増やす原因になっていることを納得させるように作らないと、メタボ脱却の成果が上がらない

特定保健指導(いわゆるメタボ健診の結果で行う生活指導)
グループ講習用教材として使っているパワーポイントスライド配布資料
を公開しておきます。
(特定保健指導の教材以外にも自由に使ってください。
 内容に疑問があれば、下のコメント欄からどうぞ)

現行の特定保健指導の教材に効果があるものが少ないから
生活習慣病・メタボリックシンドロームの患者さんが減らないのだ、
とダメ出しをした以上、本当に効果があるものを出すべきだと思ったからです。

公開した教材には、保健指導の現場で以前から使っていたものに、

   ・・・

   空腹感を恐れる必要はない(スライド番号21~25など)ことを理解しておくと、

   ・ どの食事からカロリーを減らすか
     (減らしやすい食事でしっかり減らしておく。スライド番号27、28など)
   ・ 空腹を感じたときにどう対処するか(何もしないのが最善

   を正しく行うことができる

   ・・・

という内容を付け加えてあります。

教材の、次のような内容は、むしろ指導する側の保健師や管理栄養士の人たちに抵抗があると思います。
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保健指導を行う専門家の能力が劣っていることを指摘しても、自分の病気が良くなることはない。結果を出すためには、自分の頭を働かせることが必要。

今回は、専門家・玄人の能力をどう使うと自分の目的を実現できるか、
という話をします。

特定保健指導(メタボ健診のあとに行う生活指導)のカリキュラムを見直して、
このブログで蛋白質について書いてきたことを取り入れようとしたのですが、
指導を行う管理栄養士や保健師には必要な知識でも、指導される人に果たしてこれだけ高度な内容が必要か、と考えたことがきっかけです。

その内容とは、

などです。

で、結局、
保健指導を受ける人のなかで、意欲のある人が病気を治すきっかけをつかみやすいように、
できるだけ分かりやすい形で伝えることに決めました。
この結論になるまでに考えたことは、こうです。

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