これまでの回で、
- カロリーは減らし続けなければならないが、
どの食事のどの食品を減らすかは自由
(蛋白質だけは必要量を摂らなければならない)
だと分かりました。
この原理を実際に応用して、できるだけ挫折しないようにするために、
いったんはうまくいって体重も何kgか減っていたのに、途中で挫折した人たちが、
何がきっかけで元の食事に戻ってしまったか、
という話が役に立ちます。
これまでの回で、
だと分かりました。
この原理を実際に応用して、できるだけ挫折しないようにするために、
いったんはうまくいって体重も何kgか減っていたのに、途中で挫折した人たちが、
何がきっかけで元の食事に戻ってしまったか、
という話が役に立ちます。
カロリーを減らして体重が減ったあとどうなるか、を理解するのは簡単です。
たった1つ、
体重が減ると消費カロリーが減る
ことが分かればよいのです。
これも、
軽い車は燃費が良い
つまり、同じ距離を走るのにガソリン(エネルギー・カロリー)が少ししか要らないことによって感覚的に分かると思います。
1日(1食ではありません)に必要な蛋白質を多く含む食品の量は、
ダイエットの目標にする体重が(現在の体重でなく)50kgで、
食事に極端な偏りがない人なら、
牛乳またはヨーグルト200ml、
卵1個(50g)
魚1切れ(100g)
木綿豆腐1/4丁(80g)
(を合わせた量)くらいです。
1日(1食ではありません)では、この2倍くらい摂っている人も多いと思います。
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体重を減らすためには食事のカロリーを減らせばよい、
と分かっていても十分にカロリーが減らせないのは、それを妨げる知識があるからです。その知識とは、
・ 食事を摂らないでいると、脳がエネルギー不足になって、働きが悪くなる
というものです。
この知識は誤っています。そのことは、
食事を食べないことが原因で交通事故が起こったことはない、
と聞いても、
・ 食事を摂る時刻や回数(夜遅く摂ると太る、食事を抜くと太る)
・ カロリーを摂る食品の種類
(魚や豆腐などのタンパク質から摂るカロリーでは太らない)
のほうが大切なのでは? と思う人がいるでしょう。しかし、
食事の時刻や「栄養のバランス」に気をつけていても、
翌年の健康診断では体重に変化がない患者さんばかりです。
これを見れば、
カロリーを減らさなければ、体重は減らない
ことが分かります。
では、カロリーを減らすために
・ 運動を続けている
・ 食事のカロリー計算をしている
のにあまり体重が減らない患者さんが多いのはなぜでしょうか? それは、
運動で消費するカロリーが元々多くないことや
計算した消費カロリーの誤差で
実際にはカロリーがほとんど減っていないことが原因です。
確実にカロリーを減らすようにすると、
減らしたカロリーに応じて体重は減っていきます。
高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病(メタボリック・シンドローム)の患者さんは、知識を正しく学習したうえで体重を減らすと、
病気が治って服薬やインスリン注射がやめられるチャンスがあります。