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お腹が空いたとき、または、空かないようにするためには、どうすればよいか? その1。医学的には何もしなくてもよい、ことを理解すると根っこのところで安心できる

お腹が空いたときにどうするか?

という問いに、いきなり答えから始めますが、

別に何もしない、が正解です。

少なくとも、何もする必要はありません。
その証拠としては、お腹が空いて倒れそうだったという人はいても、

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ダイエット・食事療法を行うなら、寿命に影響するので、結果を出さなければならない。(そのために、カロリーを多く摂っている食品に注目し、楽な方法を追及する)

高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病など、生活習慣病の患者さんに、
体重を減らしましょう、と勧めるのは医師の仕事のひとつです。

「ウーン、やっぱりそう来るよな」という顔をしている患者さんには、
その患者さんが辛そうなことはしなくてもよいということ、たとえば、

ビールは止めなくてもいいです」であるとか、
運動はしなくてもいいです」と言うことにしています。

今度は、「そんな話は聞いたことがない」と不審がる患者さんが多いので、

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患者さんがウソをつき医師が困惑し、挙げ句お互いが不信に陥るだけでなく、医療費まで破たんするという問題(いわゆる医療崩壊)を解決する方法は、「体重はカロリーだ」という正しい知識を広めること

前回の、「医師や看護師についてはいけないウソ…」
で取り上げた記事の中で、
「医師の多くは、患者のうそを分かっているはずだ」との解説もありました。
しかし、分かったうえで、どう対処するかには悩ましい場合があります。

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「糖尿病が治る」ということが分かるためには、元々の医学の内容への修正と、集合の考え方が必要 (新しい酒は新しい皮袋に盛れ)

糖尿病は治らない。」

そのあとに、

「一時的に良くなっても、気を抜くと再発するから、一生コントロールし続けないといけない・・・」

と続くのですが、これは糖尿病の専門家だけでなく、専門でない医師にとっても常識です。なぜかというと、医学部でそう習うからです。
今でも医師に向かって「糖尿病は治る」とでも言おうものなら、
「ん、このひと医者?」と、うさん臭い目で見られます。 

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体脂肪・内臓脂肪を減らす漢方薬や健康食品も、止めると結局元の体重に戻る (減らした体重を維持するには、増やしたカロリー、減らしたカロリーを保つことが必要)

体脂肪・内臓脂肪を減らす漢方薬や健康食品は、いずれも消費カロリーを増やすか摂取カロリーを減らすことによってその効果を発揮します。
続けて使っていると確かに何kgかは(体脂肪が減って)体重が減るようです。

しかし、体重が減った後に、その漢方薬や健康食品をやめるとどうなるでしょうか?

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必要な段取りをしておくと、誘惑と戦わなくてよいから、楽に効果が出せる (不要な手間は挫折を増やす)

この前、皮膚科の医師と話す機会がありました。
彼は、塗り薬を処方するとき、チューブではなく、プラスチック容器で出すようにしているとのことでした。

チューブだといちいち押さなければならないので、十分な量が塗られない、したがってその分治りが悪くなる。
その点、容器ならば、一度ふたをはずせば、チューブを押さなくても、指に十分な薬が付いてくるので、そのようなことはないのだそうです。

この話から、教訓を2つ。

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新たに発見されたしくみが、役に立つと分かるまでに越えなければならない関門・その2 (実験・調査に再現性はあるか?)

問い2:
同じ食事(カロリーも同じになります)を、2つのグループの人たちに、
摂る時間帯を変えて摂ってもらうという調査をしたところ、
遅い時間に摂るグループより、早い時間帯に摂るグループのほうが、
体重が少なかったとします。
前回の「体全体で」という条件は満たしています)

この結果を根拠にして、早い時間帯に食事を摂るほうが、体重が増えにくい
と言っていいのでしょうか?

答え2:

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医学の進歩は、それまで原因だと思われていたことがそうでないと分かったことの積み重ねで成っている(小さいことにとらわれていると治るものも治らない)

アルコールを多めに飲む人に限って「酒は止めないといけないんでしょう?」、
体重が重くて運動がつらそうな人に限って「まず運動ですよね?」、

と言います。前々回に、そう書いたように、
生活習慣病の患者さんが、治す方法として考えているのは、
「自分が一番つらいことをしないと病気は治らない」
という原理に基づいていると思えることがあります。

確かに、アルコールにもカロリーがあるので、アルコールを減らしたほうが、
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食事療法を効率的に行う質問票を作りたいが、患者さんの反論で余計に手間が掛かりそう (真実が早く常識にならないと日本の医療は破綻する)

慢性閉塞性肺疾患(COPD:タバコが主な原因で、肺が損なわれることによって呼吸困難になる病気)の患者さんの教育のために、質問票を活用してうまくいったという話があります。

一般の医師でも知っている話を元に想像すると(イギリスのある地域の話で詳細不明なので)、
「たんが切れやすくなるので、運動した方がよい」 であるとか、

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医師が、食事療法を生活習慣病の重要な治療法として認めるためには、確実にカロリーを減らす必要がある (体重を計るだけで体重が減ることはない)

(1日に何度も)体重を計るだけ、というダイエット法に従って、

   ・ 「できるだけ」体を動かして、余分な間食などを摂らない、

ようにしていても、一定の期間後に体重がどれだけ減るかは分かりません。

それは、1日に何度体重を計っても、
測った体重と、カロリーの出入り(すなわち脂肪組織の増減)との関連が薄いことや、
運動後の間食など、かえって体重を増やすこともしてしまう(試行錯誤する)ことによります。

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