食事や飲み物を摂ったあとは体重が増え、運動したあとは体重が減ります。
しかし、この体重変化はほとんどが水分によるもので、
摂取や消費をしたカロリーを体脂肪に換算した重量は、
その1/10程度にしかなりません。
しかも、体重とカロリーの比率は一定ではないので、
同じだけ体重が増減しても、カロリーの摂取量や消費量は異なります。
食事や飲み物を摂ったあとは体重が増え、運動したあとは体重が減ります。
しかし、この体重変化はほとんどが水分によるもので、
摂取や消費をしたカロリーを体脂肪に換算した重量は、
その1/10程度にしかなりません。
しかも、体重とカロリーの比率は一定ではないので、
同じだけ体重が増減しても、カロリーの摂取量や消費量は異なります。
ダイエットは、正しい知識を学習してから、今の食事から「減らすカロリー」を減らしやすい食事から減らすと挫折しにくい、ということを述べてきました。
さらに、そのあとの体重の変化、特に体重がだんだん減りにくくなってくることについて分かっているともっと安心です。
これについて今までは、「ホメオスタシス」(注:英語の用法)すなわち、
前回、食事療法で生活習慣病が確実に改善しない理由の1つは、
目標体重として、BMIから計算した標準体重を使うことだと述べました。
BMI法による標準体重とは、この体重の人が最も死亡率が少なかったという研究を根拠にして作られたもので、
ダイエットが糖尿病や高血圧など生活習慣病の治療として行われる場合、食事療法と呼ばれます。その代表は、「食品交換表(1975年=昭和40年初版)」による糖尿病の食事療法です。
ところが、生活習慣病の診療に携わる医師の間では十分に使われていません。
人間を含めた動物は、周囲の環境に適応する能力(学習能力)があります。
春に暑いと感じた同じ気温が、真夏には涼しく感じられるようになりますが、
これは、快適と感じる温度の範囲が、夏には周囲の環境に適応して、高くなったことによります。
このような動物にも共通した適応能力だけでなく、
ダイエットなど、人間に特有の行動にも適応・学習能力を考えることができます。
前回の、不審に思ったことを克服するには、「ゆっくり、謙虚に、繰り返し」が必要の中で、
「このブログには、ダイエットについて多くの人が正しいと信じてきたことと異なることが書いてあるが、それを受けるためには謙虚さが必要」という
ここに書いてあることがすべて真実だと言わんばかりの、
全く謙虚でないことを書きました。
私自身は真実だと信じていることばかりで、読んでくれている人を説得するに足る根拠も必要かつ十分に書いてきました。
それで、分かる人は分かるし、初めから分かろうとさえしない人もいる、
と考えていますし、その辺りを指摘した本が数年前ベストセラーにもなりました。
カロリーは、1人1人の生活環境や食品の好みに合わせて減らさなければならない の回で、法則を2つ
出しました。
これを使うと、
ということが導かれます(注:その理由)。
つまり、いろいろ気を付けても、健診で測った体重が変わっていなければ、今の摂取カロリーは1年前と摂取カロリーと同じだった、ということになります。
ここで、残念! というだけではつまらない。これを使って、カロリー計算をしなくても、確実にカロリーを減らす方法を考えます。