分類:カロリーの吸収~消費 の記事

運動しても体重が減らない原因は、消費カロリーが増えないから。希望どおりに体重を減らすなら、食事からの摂取カロリーを計算して減らす

運動しても体重が減らない人が多いです。
別に不思議なことではなくて、運動で使うカロリーは本来少ないものだからです。

人間は基礎代謝が大きいから、運動しても消費カロリーが増えにくい

人間は恒温動物ですから、体を動かさなくても
体温を一定に保つために多くのカロリーを使っています。
これを基礎代謝といい、全消費カロリーの7~8割になる人が多いです。
したがって、日常活動で使うカロリーは、残りの2~3割にしかなりません。

このようなカロリー消費のしかたをする(恒温動物である)人間が、
かなり長時間歩いても、図1下段の例のように、
カロリー消費量はそれほど増えません。
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カロリーは、1人1人の生活環境や食品の好みに合わせて減らさなければならない(元のカロリーに戻ると体重も元に戻るから)

カロリーを減らして体重が減ったあとどうなるか、を理解するのは簡単です。
たった1つ、

   体重が減ると消費カロリーが減る

ことが分かればよいのです。

これも、

   軽い車は燃費が良い

つまり、同じ距離を走るのにガソリン(エネルギー・カロリー)が少ししか要らないことによって感覚的に分かると思います。

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体重を一定に保っているしくみとは、生物的な制御機構でなく、それまでに聞いた知識と社会的生活の制約 (正しい知識に改め、制約に従うと挫折がない)

毎年の健診結果を見ていると、体重に変化のある人は少ないです。
あたかも、その人に決まった体重があって、その体重から外れても元に戻ってくるようなしくみ(制御・調節機構)があるように見えます。

この現象を説明するものとして、10年くらい前に注目されたのが、
ネズミが太ってきた時に出る、レプチンというホルモンでした。

このホルモンは食欲を抑えるので、
ネズミを一定以上には太らせないように働く
と考えられたのです。

同じ哺乳類ですから、人間も同じしくみで体重を調節しているのではないか?
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体脂肪・内臓脂肪を減らす漢方薬や健康食品も、止めると結局元の体重に戻る (減らした体重を維持するには、増やしたカロリー、減らしたカロリーを保つことが必要)

体脂肪・内臓脂肪を減らす漢方薬や健康食品は、いずれも消費カロリーを増やすか摂取カロリーを減らすことによってその効果を発揮します。
続けて使っていると確かに何kgかは(体脂肪が減って)体重が減るようです。

しかし、体重が減った後に、その漢方薬や健康食品をやめるとどうなるでしょうか?

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ダイエット・食事療法は、少ない費用で大きな効果を出す方法を実行しないと、健康を損ねることになる。そのために正しい知識を身に付けるための費用は少し掛かる

今回は、ダイエット・食事療法に掛ける費用と、それによって得る効果について考えます。

ダイエットにおける費用とは、それを実行したときどれだけつらく感じるかだと思ってください。効果は、言うまでもなく一定期間に減る体重です。

ダイエットの費用は、効果に比例する分より小さくなければならない

ダイエットの効果、すなわち体重の減り方は、減らしたカロリーに比例します
しかし、費用、つまりカロリーを減らした時のつらさは、

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ダイエットの方法には、効果だけでなく、実行するときのつらさや面倒さ(費用)にも大小がある。小さいつらさを避けるために、大きな面倒さを掛けても続かない

前回は、
従来言われてきた方法を実行しても効果がないのは、「科学システムの問題」が原因の1つ、ということを書きました。

効果が大きい方法も、小さい方法も、(無いものも)新しい発見の可能性を摘み取ってはいけないので、発表が許されている。しかし、その中で、確かに効果があって生き残るものは少ないということです。

その前には、実行する側の人たちが、効果があっても、その中でわざわざつらい方法を選ぶから挫折していたということを、数回(4月30日5月124日)にわたって書きました。

今回は、つらくない方法を追い求めてばかりいても、やはり挫折する、という話をします。

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途中で挫折する人は、わざわざつらい方法を選んでいた(楽な方法は禁じられていたからだが・・・)

これまでの回で、

  • カロリーは減らし続けなければならないが、
    どの食事のどの食品を減らすかは自由
    (蛋白質だけは必要量を摂らなければならない)

だと分かりました。

この原理を実際に応用して、できるだけ挫折しないようにするために、
いったんはうまくいって体重も何kgか減っていたのに、途中で挫折した人たちが、
何がきっかけで元の食事に戻ってしまったか

という話が役に立ちます。

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必要な段取りをしておくと、誘惑と戦わなくてよいから、楽に効果が出せる (不要な手間は挫折を増やす)

この前、皮膚科の医師と話す機会がありました。
彼は、塗り薬を処方するとき、チューブではなく、プラスチック容器で出すようにしているとのことでした。

チューブだといちいち押さなければならないので、十分な量が塗られない、したがってその分治りが悪くなる。
その点、容器ならば、一度ふたをはずせば、チューブを押さなくても、指に十分な薬が付いてくるので、そのようなことはないのだそうです。

この話から、教訓を2つ。

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食べ過ぎたときには、どうすればよいか? (お盆・正月、冠婚葬祭など暴飲暴食の機会は必ずあるから、その分ふだんの食事を減らす段取りをしておく)

ダイエット中、食べ過ぎたときにどうするか?

という問いには、

何もしない」、

というのが正解です。
お腹が空いたときにも「何もしない」のが正解なのと同じです) 

理由を説明するために食べ過ぎの例を挙げましょう。

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カロリーは、1人1人の生活環境や食品の好みに合わせて減らしてよい(朝食を食べなくても、夜遅くても、好きな食品を多く食べてもかまわない)

4月19202226日の4回で、
「蛋白質を原料にして 糖分が作られる」ということを元にして、

  食事を摂らなくても、体の蛋白質を原料にして
  脳が必要とする糖分が作られるから、

  • 糖質(炭水化物やブドウ糖)は全く摂らなくてよいこと、

  必要量より多く摂った蛋白質を原料にして糖分や脂肪が作られ
  体脂肪として貯えられるから、

  • 蛋白質は必要量まで減らしてもよいこと、

が明らかになりました。

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