今回は、ダイエット・食事療法に掛ける費用と、それによって得る効果について考えます。
ダイエットにおける費用とは、それを実行したときどれだけつらく感じるかだと思ってください。効果は、言うまでもなく一定期間に減る体重です。
ダイエットの費用は、効果に比例する分より小さくなければならない
ダイエットの効果、すなわち体重の減り方は、減らしたカロリーに比例します。
しかし、費用、つまりカロリーを減らした時のつらさは、

カロリーに比例しません。右のグラフBのようではないということです。
それは、同じだけカロリーを減らしても、つらい食品=好物とつらくない食品があることで分かります。
同じように、どの食事からカロリーを減らすかでもつらさは違ってきます。
昼食時、同じ席で同僚がいつも定食を食べているのに、自分だけサンドイッチや、うどんなどカロリーの少ないものを食べ続けるのはつらいという人が多いと思います。
(あれ? 炭水化物のうどんのほうが定食よりカロリーが少ない?
と思った人は、カロリーは食べる量で決まることを知ってください)
(昼食じゃなく、夕食から減らさないと体重が減らないのでは?
と思った人はどの食事から減らしても効果は同じことを知ってください)
反対に、以前から朝は食欲がなかったのに、体に良いから無理やり食べるようにしている人は、朝食を減らしてもつらくなく、費用は少ないといえます。
(え? 朝食を減らしてもいいの?
と思った人は、このページの右上の検索欄で、「朝食」と入れて調べてください)
ですから、カロリーを減らすとき、費用と効果はグラフAのようになっています。
グラフAの左下の方に、それほどつらくなくてもカロリーが大きく減る食事や食品を、
右上に上がっていくほど減らすとつらくなる食事や食品を並べているというわけです。
他のグラフを見ると、
グラフBのように、掛けた費用と同じだけの効果が出るならまだよい方で、
現在言われているダイエット法は、夕食を早い時間に食べる、バランスよく食べる
をはじめとして、グラフCのような費用を掛けてもほとんど効果が出ないものです。
(「夕食」、「バランス」、それから「運動」でもページ右上の検索をどうぞ)
「痩せなきゃ死ぬ」ときには、効果優先で
ダイエットがグラフAの方法だといっても、「濡れ手に粟」みたいで、潔しとしない人、後ろめたく感じる人がいると思います。
患者さんにも、
「間食や夕食で摂るカロリーも、朝食や夕食で摂るカロリーも
同じ100kcalなら、どれで減らしても効果は同じですよ、
カロリーに色はありません」
と話すのですが、
「朝食をしっかり摂って夕食を減らす」
のが今の日本の常識ですから、いぶかしげな顔をする人がほとんどです。
しかし、高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病の患者さんは、
効果が出ないと健康を損じます。
(見出しの「痩せなきゃ死ぬ」というのは、
このブログを読んでくれた人が、私が医師であることを知り、
このブログを評価したときに書いてくれた言葉です)
ですから、
このブログで正しい知識を身に付けて、
費用が少ない(=つらくない)方法で(体重を減らす)効果を確実に出す
ようにしてください。
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体重方程式・書籍
体重方程式
書籍「カロリー貯金ダイエット」
「主治医が見つかる診療所」 テレビ東京系列 2014・1・6 放送
書籍 「糖尿病を治す3つの法則」
「健康」誌 2013年2月号
Tさん
コメントありがとうございます
提示された測定値は、平均的な日本人のものとかなり違っています。
(身長154cm、体重77.7kgなら、体脂肪量は大体これくらいという範囲があります)
また、体重変化量と体脂肪量変化量の間にある法則にも当てはまりません。
「体重」、「体脂肪量」の項目名や算出する方法に何か間違いがあるのかもしれないので、
測定した体重計・体脂肪計の名前、測定した項目名、測定値をそのまま教えていただけませんか?
はじめまして、毎回楽しみにブログを拝見しております。
そこで質問があります。
初回の測定、体重77.7kg 体脂肪量27.1kg
現在の測定、体重57.7kg 体脂肪量15.3kg
除体脂肪量が気になります。
身長は154cm、後10キロ落とすには総摂取カロリーを抑えることがもちろん必要かと思いますが、蛋白質量を増やした方がいいでしょうか??
ご教授くださいませ。