「食べる順番ダイエット」といって、
食物繊維から順に食べると血糖値が上がらず、インスリンが出ないので体重が減る
という原理を主張するダイエット法が出ています。
この原理は、10年ほど前に出た、「低インスリンダイエット」と同じものですが、
低インスリンダイエットは、(浜の真砂ほどもある)とんでもダイエットの中では、
比較的早く廃れました。
その理由は、
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カロリーや栄養の吸収率については、事実と異なった思い込みが行き渡っていて、
そのためにダイエット・食事療法が困難になったり、
始めから不可能になったりしています。
その間違った思い込みとは、
1.食事と食事の間隔が空くと、カロリーの吸収率が良くなる
⇒(だから)痩せるためには、食事を抜いてはならない
2.食事の時刻が遅いとカロリーの吸収率が良くなる
⇒でも、自分は仕事で夕食が遅くなるから、痩せるのは無理
3.自分は生まれつき栄養の吸収率が良い
⇒いくら食べても栄養の吸収が悪くて太らない人と違って、痩せるのは無理
4.食物繊維が多い食品と一緒に食べると、カロリーの吸収率が悪くなる
⇒野菜や海藻を多く摂ると痩せる
などです。
( くどいですが、1.~4.に書いてあることはすべて間違いです )
しかし、事実は、
どのような条件でも、人間がカロリーを吸収する割合は、ほぼ100%
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現在、医師の間では、
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いときには、
食事療法はあまり効果がない、ということになっています。
しかし、上がる原因についての視点を少し変えるだけで、
食事だけでLDLコレステロールを下げることができるので、
今回はその方法について書きます。
その前に、食事療法は効果がない、という医師たちの評価がなぜできたか
を見ておきましょう。
高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病などの生活習慣病は、
体脂肪(内臓脂肪)を減らすと治る、
というのがメタボリックのシンドロームの元々の概念です。
このブログにも書いてきたとおり、
カロリーを減らすと体脂肪・体重が減って生活習慣病の患者さんが治る
ことはしばしばあります。
しかし、多数の医師にとって、
生活習慣病は、治る病気だとは思われていません。
そう思うに至ったのは、
現在行われている生活指導、食事療法の(惨めな)結果を見た
からに違いありません。
「カロリーを減らしても体重が減らない」というキーワードで検索して、
このブログに来てくれる人がいます。
なぜ体重が減らないのか、その原因をまず3つ挙げます。
(検索のキーワードは、アクセスログというもので調べると分かりますが、メールアドレスなどの個人情報は分かりませんので心配ご無用です)。