タグ: 物質の出入り の記事

食べる順番ダイエットでは、体重は減らない。原理が同じ低インスリンダイエットも効果がなかったが、その原因は、体に出入りする物質を確かめていくと判明する。

「食べる順番ダイエット」といって、

  食物繊維から順に食べると血糖値が上がらず、インスリンが出ないので体重が減る

という原理を主張するダイエット法が出ています。

この原理は、10年ほど前に出た、「低インスリンダイエット」と同じものですが、
低インスリンダイエットは、(浜の真砂ほどもある)とんでもダイエットの中では、
比較的早く廃れました。

その理由は、
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エネルギー保存の法則で、ダイエットの失敗を防ぐことができる(蛋白質の摂り過ぎや、やみくもな運動はエネルギー量を検討すればできなくなる)

前回は、
脂肪の合成速度を増減させるしくみを研究しても、肥満を減らすのに役立たない、
それは、エネルギー保存の法則で考えると分かる、
という話をしました。 

今回も、エネルギー保存の法則を使って、今まで曖昧だったことをくっきりさせ、
ダイエットの成功に役立つ話を2つします。 

エネルギー保存の法則について考えるときには、
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早い時刻に食べて、脂肪の合成を促進するBMAL1が働かないようにしても、体重が減らない理由

このブログでは、

  夜間でも、食べた栄養の吸収率が高まることはない
  夜間でも、人間は多くのエネルギーを消費している
  従って、夜遅くに(同じものを)食べたからといって、
  それで体重が増えることはないから、ダイエットをあきらめる必要はない

ことを述べてきました。しかし、

  夜遅い時刻に食べると(同じものを早い時刻に食べるより)体重が増える
  その原因は、脂肪合成を促進するBMAL1という物質が夜間に増えるためである

と言っている人たちがいて、ダイエットを挫折しやすくしています
(夕食を減らすのはつらい、という人が多いからです)

今回は、この主張が誤りであることを論じます。
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カロリーや栄養の吸収率は、食事の時間や同時に食べるものに関係なく、常にほぼ100%、という正しい知識があると、ダイエット・食事療法がとても簡単になる

カロリーや栄養の吸収率については、事実と異なった思い込みが行き渡っていて、
そのためにダイエット・食事療法が困難になったり、
始めから不可能になったりしています。

その間違った思い込みとは、

1.食事と食事の間隔が空くと、カロリーの吸収率が良くなる
  ⇒(だから)痩せるためには、食事を抜いてはならない

2.食事の時刻が遅いとカロリーの吸収率が良くなる
  ⇒でも、自分は仕事で夕食が遅くなるから、痩せるのは無理

3.自分は生まれつき栄養の吸収率が良い
  ⇒いくら食べても栄養の吸収が悪くて太らない人と違って、痩せるのは無理

4.食物繊維が多い食品と一緒に食べると、カロリーの吸収率が悪くなる
  ⇒野菜や海藻を多く摂ると痩せる

などです。
( くどいですが、1.~4.に書いてあることはすべて間違いです )

間違った思い込みを改めると、カロリー減少に集中できる

しかし、事実は、
どのような条件でも、人間がカロリーを吸収する割合は、ほぼ100%
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