今行われている
高血圧 [1]・脂質異常症 [2]・糖尿病 [3]など生活習慣病の食事療法には、
いろいろなストレスが付いてきます。
お腹が空く [4]こと、
暴飲暴食 [5]や間食 [6]ができないこと
カロリー計算で手間が掛かる [7]こと
体重測定 [8]や検査で、思ったほど体重が減らず、検査値が改善していない [9]こと
によるストレスだけでなく、前回の記事で述べた、
食事や体重を減らすことそのものへの恐怖 [10]
も食事療法を敬遠する障壁になっています。
(これらのストレスの解決法は、それぞれのリンク先に述べてあります)
これを乗り越えてもらうために、
放っておくと、動脈が硬化して脳卒中や心臓発作が起こる、
糖尿病で失明する、腎臓がダメになって透析療法が必要になる
などということで「脅して」、
食事療法のストレスがあっても、それを上回る効果があることを示そうとします。
しかしこれは、恐怖に満ちた食事療法から遠ざかりたい患者さんの背中を
病気の危険という別の恐怖で無理やり押しているようなもので、
患者さんは慌てふためくばかりです。
一方、そうならないようにと、
血圧や血糖値などの検査値が改善し、薬が減る、不要になる、
体重が減って、外見がよくなり、動きやすくなる、
といった「実行すると起こる良いこと」も示されます。
ただ、これも効果がない [11]ときには、
患者さんを「すかす(だますという意味です)」ことになってしまいます。
ですから、食事療法が実行に値する [12]ことを患者さんに納得してもらうためには、
その患者さんの個性に合わせてカロリーを減らす [13]ようにして、
費用、すなわち、ストレスが少ないことを理解してもらうのが、結局早道です。
効果が大きいことは、実行してその結果を見れば [14]、すぐ明らかになります。
ストレスを少なくするための教材 [15]も作ってあるので、
管理栄養士、保健師、糖尿病療養指導士など、
実際に患者さんの生活指導を担当している人たちは活用してください。
また、医療費削減のために生活習慣病の患者さんを減らしたい [16]
地方の公立病院などの先生方(医師 [17])にも見てもらいたいと思います。