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食事療法の摂取エネルギーを、いわゆる「隠れ肥満」と「太りやすい体質」を考慮して求める方法

…という演題の発表 [1]を、糖尿病学会 [2]でしてきました。

摂取エネルギー(カロリー)を、
1) BMI法でなく、体脂肪率 [3]を使い、
2) 摂るカロリーではなく、今摂っている食事から減らすカロリー [4]を計算して
決めると、従来の食事療法で改善しない患者さんにも糖尿病が治るチャンスがある、

という内容です。

この方法は、糖尿病の患者さんだけでなく、
いわゆる隠れ肥満 [3]やポッコリお腹の人、
カロリー計算を真面目に実行しても効果がない [5]人の状況も
確実に改善させ、体重を減らします。

学会場では、関心を持ってくれる人が多く、

「今までの食事療法で糖尿病が改善しない人がいる原因が分かった」、
「目からウロコでした」

などの感想をもらいました。

一方、

  除脂肪体重の変化と体重変化の関係、
  どれだけカロリーを減らすか、
  カロリーを減らした後の体重変化

などを計算する数式まで細かく見てくれる人は多くありませんでした [6]
この事態を予想して、
患者さんの体脂肪率などを入れると目標体重 [7]摂取カロリー減少量 [8]などの結果を
数式で計算して表示する
このウェブサイトへのQRコードを掲示していたのは正解でした。

また、「摂取カロリーの設定法」という発表の本題を越えて、
具体的にカロリーをどのように減らすか [9]
という質問もありました。
これに対して、このブログの内容に沿った

「カロリーと蛋白質の必要量 [10]が最も大切で、
食べる時刻や食品の種類など、その他の条件は優先度が低い [11]でしょう」

という私の答えには、やはり戸惑った反応が多く返ってきました。

確かに、従来患者さんに指導してきた内容は、一朝一夕に変えられない [12]と思います。
ですから、ほかの学会でも発表するなど、
このブログに述べた考えを広めていく活動を気長に行っていきたいと思います。