昨日 [1]は、
体を作っている蛋白質を原料にして脳に必要なブドウ糖を作るしくみがある
ことを知らなかったから、
食事を摂らないと脳のエネルギーが不足する
ことがないように、
朝食で糖質(炭水化物)を摂らなければならない
ことになっていた、と述べました。
しかし、朝食どころか、
人間は全く糖質を摂らなくてもしっかり生活できる
ことは、
穀物(炭水化物)が元々とれない地域に住むモンゴルやイヌイットの人たちが
低血糖発作で意識を失って馬から落ちたりはしない
ことで明らかです。
ですから、
もともと朝食を摂っていなかった人は、これからも摂る必要はない
ですし、
無理やり食べていた人は、減らしても(抜いても)よい
ことになります。
食事を抜くと、栄養の吸収が良くなったり、消費するカロリーが少なくなったりして
反って太る、
というのも誤った知識です。
なぜなら、規則正しく食事を摂っていても(抜かずにいても)、
人間の消化管はテニスコート1枚分の面積で、ほとんど栄養を吸収してしまう [2] し、
(だから痩せない)
食べていなくても脳の働きや体温を維持するために必要なカロリーは消費していく
(食べなければ痩せる)
からです。
相撲取りが太っているのは1日2食だからではなくて、たくさん食べるからです。
「蛋白質を原料にしてブドウ糖を作るしくみがある」
ことを知らないことが原因でカロリーを減らしにくくしている知識がもう1つあります。
それは、
「食事の蛋白質を減らしてはいけない」
という知識です。
この知識も誤っています。なぜなら、
蛋白質からブドウ糖が作れるということは、
もし、蛋白質から作られたブドウ糖が余れば、それは体脂肪となって蓄えられる
からです。
必要量以上に摂った蛋白質は体脂肪になる
のです。
蛋白質は、糖質と違って、全く摂らないというわけにいきません。
その根拠や、蛋白質をどこまで減らしてよいのかは次回 [3]述べますが、
まず、
蛋白質を減らしてもよい人は多くいる、
あるいは、
ということを頭に入れておいてください。