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蛋白質はここまで減らせる(蛋白質必要量の正しい解釈)

1日(1食ではありません)に必要な蛋白質を多く含む食品の量は、
ダイエットの目標にする体重が(現在の体重でなく)50kgで、
食事に極端な偏りがない人なら、

牛乳またはヨーグルト200ml、
卵1個(50g)
魚1切れ(100g)
木綿豆腐1/4丁(80g)

(を合わせた量)くらいです。

1日(1食ではありません)では、この2倍くらい摂っている人も多いと思います。
その場合、この量まで減らしても、蛋白質不足で筋肉や内臓の重量が減るようなことはありません。
蛋白質を多く含む食品が好きではない、という人なら、カロリーを減らす手段の1つとして、安心してこれくらいの量まで減らすことができます。
(目標体重が50kgより少ない人や多い人の量は、比例計算で、60kgなら1.2倍にしてください)

必要な量が思っていた量より大幅に少なかった、という人のために
なぜ、これだけでよいのか、を説明しておきましょう。

1つは、蛋白質の必要量は、目標体重で計算するからです。
現在の体重が75kgでも、体脂肪率が40%の女性なら、50kg位まで減らしてもよいので、上記の量で十分に蛋白質が摂れるのです。
現在の体重に合わせて計算すると、(75/50=)1.5倍の蛋白質が必要だということになり、カロリーが減らしにくくなってしまいます。

2つめは、米や麦などの穀物(いわゆる炭水化物)にも比較的良質な蛋白質が含まれているからです。

「炭水化物に蛋白質が含まれている?」 と混乱しそうになっている人のために、説明を加えておきましょう。
「炭水化物」を科学用語して使うときは、炭素が水化された(炭素と水が結合した)物質という意味で、「糖質」というのとほとんど同じです。
「いわゆる炭水化物」とは、この「科学用語の炭水化物(糖質)」を多く含む食品という意味で使われていて、具体的には、米や麦、いもなどがこれに当たります。

また、「蛋白質」というのも、科学用語しては(アミノ酸が多数つながった)物質の名前として使われます。日常で「蛋白質」というのは、(科学用語の)「蛋白質」を多く含む食品という意味で、肉・卵・乳製品・魚・大豆などが含まれます。

ですから、穀物(いわゆる炭水化物)に含まれる(物質の)蛋白質と、
(肉・魚など)蛋白質を多く含む食品に含まれる(物質の)蛋白質を合わせた量が、
(物質の)蛋白質の1日の摂取量ということになるのです。

以上、目標体重で計算し、穀物に含まれる蛋白質を考慮すると、
摂らなければならない蛋白質を多く含む食品を減らしてもよい人は多くいます。

最後に、蛋白質(を多く含む食品)を必要量を超えて摂っていても、
蛋白質を多く含む食品が(穀類よりも)好きだという人は、
蛋白質を多く含む食品を減らさずに穀物を減らせばよい

ということを強調しておきましょう。

蛋白質には、摂らなければならない必要量がありますが、
糖質(を多く含む穀物)は全く摂らなくても、
モンゴルやイヌイットの人のように何の問題も起こらないからです。

(糖尿病の食事療法に詳しい人は、目標体重、表1の食品摂取量別で
表3の食品をどれだけ摂ればよいのかを表にまとめた [1]ので見てください)