前回 [1]は、
- 今までの一定の食事の量から、減らさなければならないカロリーを引いた、食事の量を食べていく
ことにより、面倒なカロリー計算をしなくても、確実にカロリーが減らせることが分かりました。
さらに、「減らしやすい食事」からに限定してカロリー=量を減らすことによって、もっと手間を減らすことができます。(つらくない [2]、に加えてです)
「減らしやすい食事」のカロリーを把握して、
そこから減らさなければならないカロリーを減らしてしまうと、
減らさない食事のカロリーは把握する必要がないのです。
(ゆっくり読んでください)
なぜなら、前回 [3]説明したように、
人間はふだんの食事でだいたい同じ量=カロリーを摂っているので、
減らさない食事は今までどおり食べていれれば、今までと同じカロリーになるからです。
今までの説明で、ん? と思った人は、もう一度ゆっくり読んでみてください。
減らさない食事のカロリーが分からなくても、今まで1日全体で摂っていたカロリーから、減らさなければならないカロリーを引いた食事になっていることが分かると思います。
以上で述べたように、「摂るべきカロリー」でなく、「減らさなければならないカロリー」を考えることによって、確実、かつ容易にカロリーを減らすことができるようになります。
まず、上で述べたように、全ての食事のカロリーを把握しなくても、
1.減らしやすい食事のカロリーだけ把握して、そこから必要なカロリーを
減らせばよい
さらに、
2.ふだんの食事から、減らさなければならないカロリーを減らして
しまっているので、暴飲暴食は今までどおりしてもよい
また、飲酒や間食も今までどおりしてもかまわない場合が多いです。
(ただし、アルコール依存症でなく、蛋白質が必要量 [4]摂れていなくてはなりません)
ん? と思った人には、ふだんの食事で必要なカロリーを減らしているのだから
それ以上暴飲暴食 [5]や間食で摂るカロリーまで減らすと、カロリーの減らしすぎになる、
といっておきましょう。(アルコールと蛋白質の条件が満たせていれば、そのほかにも問題はありません)
3.生まれつき消費カロリーが少ない人でも、確実に摂取カロリーを
減らすことができる
同じ体重で、同じ運動をしている人でも、倹約遺伝子という遺伝子を持っているために、生まれつき消費カロリーが少ない人がいることが分かってきました。摂っているカロリーが同じときは体重が重くなるので、太りやすい体質とも呼ばれています。
(太りやすい体質だと自分で言っている人の中には、しっかりカロリーを摂っていることだけが原因という人もいますが・・・)
この人たちに、標準的な計算方法で出した「摂るべきカロリー」を摂ってもらうと、
消費エネルギーが少ない分、体重が減りにくくなります。
「摂るべきカロリー」が今まで摂っていたカロリーより多くなっていたばあいは、
(面倒なカロリー計算をしていても)かえって体重が増えてしまいます。
今の食事から「減らさなければならないカロリー」で計算すると、今まで摂っていた食事を基準にして、そこから減らすので、誤差がほとんどありません。
したがって、体重も確実に減っていきます。
以上、「減らさなければならないカロリー」については、
体重方程式» 今の食事から減らすカロリー» 減らすカロリーとは? [6]
も見てください。
また、あなたが具体的に何kcalを「減らさなければならない」のかは、
で計算できます。