体重を減らすためには食事のカロリーを減らせばよい、
と分かっていても十分にカロリーが減らせないのは、それを妨げる知識があるからです。その知識とは、
・ 食事を摂らないでいると、脳がエネルギー不足になって、働きが悪くなる
というものです。
この知識は誤っています。そのことは、
食事を食べないことが原因で交通事故が起こったことはない、
ということが証明しています。
睡眠が不足すると脳の働きが鈍くなって正常な判断ができなくなります。ですから交通事故が起こらないように、(睡眠不足による)過労運転は禁じられています。
しかし、食事をしないまま運転をしている人はたくさんいるはずですが、それが原因で事故が起こったという話は聞いたことがありません。
(警察も事故があったときに、アルコールを飲んだか、睡眠不足でなかったか、は調べても、食事を摂らなかったかどうかは調べません。食事を摂らなくても脳は正常に働くことを当然のことにしているからです)。
ですから、
・ 食事を摂らないでいると、脳がエネルギー不足になって、働きが悪くなる
というのは誤った知識です。
では、食事を摂らなくても脳がエネルギー不足にならないのはどのようなしくみによっているのでしょうか? それは、
- 体を作っている蛋白質を原料にして脳に必要なブドウ糖を作るしくみ
です。
このしくみがあることが知られていないので、
・ 食事を摂らないと脳のエネルギーが不足する
という誤った結論になり、エネルギーが減らせなくなっているのです。
タイトル中の「たった一つの無知」とは、この
・ 蛋白質からブドウ糖を作るしくみ
を知らないことです。